2015.10.15号
「エディー・ジョーンズからリーダーシップを考えてみる」

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      〜調達購買改革最前線〜
─────────────────────────── 2015. 10. 15 ─-

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☆今週のメッセージ「エディー・ジョーンズからリーダーシップを考えてみる」
☆2015年下期の「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」の日程のお知らせ

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■ 今週のメッセージ「エディー・ジョーンズからリーダーシップを考えてみる」
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ラグビーワールドカップでの日本代表チームの活躍はラグビーファンだけでなく多くの
日本国民を勇気づけました。
私もこのスポーツが好きで古くから多くの試合を楽しんでいます。1995年の第三回ワールド
カップNZ戦で145-17という歴史的な大敗も生中継で見ました。その時の屈辱的な敗戦
から考えても本当に嬉しい限りです。

日本チームは何故ここまで強くなったのでしょうか。

私は専門家でもないですしラグビーをやった経験もありません。そういう素人的な立場
ではありますが気がつく点も多く、言わせてもらいますと、フィジカル面、技術面、戦略面
もあるのでしょうが、やはりメンタルな面が大きかったのではないか、と考えます。

外国人選手の登用が多すぎるという一での批判もあるようですが、前回のワールドカップ
でもこれは同様ですし、アタッキング中心のラグビーという戦略自体も以前から変わって
いません。では以前とはどこが違ったのでしょうか。

エディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)になってトレーニングの量はかなり増えたと言われ
ています。これはフィジカルやスクラムを強くするだけでなかったでしょう。徹底的なトレー
ニングが選手に自信をつけさせたのです。あらゆるスポーツで科学的なトレーニングが
導入されてきていますし、根性論だけが通用する世界ではありません。しかし最終的には
人より多く練習をやってきたことが一番選手の自信につながります。「あれだけの練習を
やってきたのだから、、」という思いが自信につながってくるのです。初戦の南アフリカ戦で
最後に同点のペナルティキックを狙わずにトライで逆転を狙いにいったのは選手に自信が
あったからに他なりません。

この点については対象的だったのは、エディー・ジョーンズの前任のカーワンHCの元の
2011年のワールドカップでの戦いです。ジョン・カーワンは第一回のワールドカップで優勝
したニュージーランドの英雄であり、凄い実績をもった選手です。HCとしての経験もイタリア
チームのHCとしてイタリアチームを育てた実績を持っていましたので、決してエディー・
ジョーンズに劣る人ではありません。

2011年のワールドカップでは1戦目のフランス戦で日本チームは善戦したものの敗退
しました。そして2戦目のNZ戦では戦力を落としたチームで臨み、その後の2戦を勝ちに
いこうとしたのです。結果的には1勝もできず、1分3敗という成績に終わりました。
私には今でも物凄く後味が悪かった印象が残っています。

一方でエディー・ジョーンズHCは南ア戦でメンバーを落とすことはしませんでした。という
よりも今回の日本代表は誰が出ても戦力が大きく落ちるというチームづくりはしていません
でした(少なくとも素人目にもそう見えました)。実はここが前回とは大きな違いだったのでは
ないでしょうか。サブメンバーや交代メンバーの強化ができていました。また、そういうチーム
作りができていたからかも知れませんが、多くの方が南ア戦は勝つことは難しいから第二戦
のスコットランド戦に焦点を絞りメンバーを選定すべきという声もある中で初戦からメンバー
を落とさずに、とにかく自信を持って戦えと選手を送り出したのです。

リーダーができることはメンバーに自信をもたせること、何かあったときの対策を事前に
とっておくこと(例えばサブや交代メンバーの育成を意識的に行うこと)、困った時には
助けること位です。これしかできないのです。しかしそれを実現したのがエディー・ジョーンズ
HCでした。

タイミング良く、先日慶應義塾大学の小杉俊哉先生の「リーダーシップと人材マネジメント」
という研修に参加する機会がありました。リーダー像は時代時代によって求められる人物像
が異なってきているとのことです。織田信長やナポレオンのように民衆を助けてくれるカリスマ
型リーダーから、日産のカルロス・ゴーン、GEのジャック・ウェルチのような改革推進をする
チェンジリーダーが生まれてきました。また最近は支援型リーダーが望まれるリーダー像と
して注目されているようです。

支援型リーダーは自律型組織を作れ、率いることができるリーダーです。自律とは自ら自発的
に動くことができる人のことを言います。また自律型組織とは、現場が自律的に動くことが
できている、またそのための権限が委譲されている、現場の末端まで価値観が共有されて
いる、組織を言います。小杉先生の「リーダーシップ3.0」(祥伝社)にも取上げられてています
が、このような自律型組織を実現している企業は非常に高い収益を上げていることが分かっ
ています。

新しいリーダー像である支援型リーダーは自律型組織を作り、育てることができる人なの
です。そういう意味ではラグビー日本代表チームを率いたエディー・ジョーンズHCは自ら
意識していたかどうかは別にして現代の優秀なリーダーの要件を持っていたと言えるで
でしょう。

小杉先生の研修では「リーダーの資質」についても触れられていました。優秀なリーダー
や潜在能力が高い人材を分析すると共通する資質がある、それは「学習」する意欲である、
ということでした。今回研修に参加して改めて感じたのは、人間はいつまでも「学習」したり
新しいことに「チャレンジ」する意欲をもたないといけないな、ということでした。


当メルマガでご意見、ご質問、ご要望などございましたら
info-ag@agile-associates.comまでご連絡ください。
遅くなるかもしれませんが、必ず私(野町)からご連絡させていただきます。
よろしくお願い申し上げます。

(野町 直弘)

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■ 2015年下期の「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」の日程のお知らせ
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2015年9月以降の「調達・購買トレーニング・セミナー」の開催日程をお知らせ
いたします。
http://www.agile-associates.com/2015/07/201520151020163.html

お早目のお申し込みをお待ちしております。

これからのセミナー日程につきましてご案内いたします。

【基礎セミナー】
  『調達・購買業務基礎』 参加費:33,000円(税別)
    2015年11月19日(木)
    2016年 3月17日(木)
  お申込・詳細はこちら
  http://www.agile-associates.com/train/train.html
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  『経費削減・間接材購買入門』 参加費:33,000円(税別)
    2016年 1月14日(木)

  お申込・詳細はこちら
  http://www.agile-associates.com/train/train.html
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    2015年 12月10日(木)
 
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     2016年 2月18日(木)

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  ぜひともご参加ご検討ください。

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  お問合せ先はこちらinfo-ag@agile-associates.com

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