2015.2.18号
「物流が危ない」

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このメールは、アジル アソシエイツのお客様、
アジルアソシエイツが講演するセミナーにお越し頂いた方々、
その他の機会に名刺交換をさせて頂いた方々にお送りしています。

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        「目指せ!購買改革!!」     
      〜調達購買改革最前線〜
─────────────────────────── 2015. 2. 18 ─-

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☆2015年上半期の「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」日程をリリース
☆「調達購買資材改革推進者勉強会の研究成果報告会 」を実施します
☆今週のメッセージ「物流が危ない」

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■ 2015年上半期の「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」日程をリリース
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2015年4月〜2015年9月の「調達・購買トレーニング・セミナー」の開催日程を決定
リリースいたしました。
お早目のお申し込みをお待ちしております。

【基礎セミナー】
  『調達・購買業務基礎』 参加費:33,000円(税別)
    2015年 3月12日(木)
    2015年 5月21日(木)
    2015年 9月17日(木)

  お申込・詳細はこちら
  http://www.agile-associates.com/train/train.html
  「アジルアソシエイツの名物セミナーです。
   購買担当者としての心構えから技法・手法の基礎を学べます!」
   
  『経費削減・間接材購買入門』 参加費:33,000円(税別)
    2015年 4月23日(木)
    2014年 7月16日(木)

  お申込・詳細はこちら
  http://www.agile-associates.com/train/train.html
  「経費購買、間接材購買の草分け的存在が教えるコスト削減のコツが
   評判です!」 

【現場学セミナー】
  『調達・購買・資材・契約部門の「中堅社員(バイヤー)のための育成研修』
    参加費:47,000円(税別)
    2015年 5月14日(木)
 
  『コスト削減手法と戦略ソーシング』
    参加費:47,000円(税別)
    2015年 6月18日(木)

  調達・購買人材向け『交渉力』
    参加費:47,000円(税別)
    2015年 8月28日(金)
    
  『経費削減・間接材・サービス商材購買業務改革』
    参加費:47,000円(税別)
    2015年 3月5日(木)
    2015年 9月10日(木)

  お申込・詳細はこちら
  http://www.agile-associates.com/train/train.html

  ぜひともご参加ご検討ください。

  どのようなセミナーが自社や自社のバイヤーに向いているか、不明な方は
 お問合せください。
  お問合せ先はこちらinfo-ag@agile-associates.com

企業の個別研修もお引き受けします。
ご依頼、ご質問等々は、次のメールアドレスまで!
info-ag@agile-associates.com

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■ 「調達購買資材改革推進者勉強会の研究成果報告会 」を実施します
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購買ネットワーク会の分科会活動としてスタートしました
「調達購買資材改革推進者勉強会」の研究成果報告会を実施いたします。

当会は弊社代表の野町が発起人となり、5つのテーマで約2年に渡り60名強の各企業の
マネジャー層、部長層の方々が手法や事例研究を進めてきたものです。

4月11日(土)に研究成果報告会を実施させていただきます。
http://co-buy.sakura.ne.jp/event/modules/eguide/event.php?eid=227

【調達購買資材改革推進者の研究成果報告会について】
日時:2015年4月11日(土)9:00〜17:00
場所:関東ITソフトウエア健保会館会議室(市ヶ谷)
所在地:東京都新宿区市谷仲之町4-39
参加資格:事前登録された方ならどなたでも参加できます

今回の報告会は広く皆様方にご参加していただける機会です。多くの方のご参加を
お待ちしております。

テーマ
 1.グローバル調達G
 2.サプライヤマネジメントG
 3.人財育成G
 4.組織体制強化整備G
 5.横浜G
 6.懇親会(ご都合のつく方)

費用:500〜1000円(参加人数により決定ご連絡いたします。)
   懇親会参加費用は別途かかります。(3000〜4000円程度)

追記:午前の部のみ、午後の部のみ等の一部セッションへの出席もOKです。

定員(70名)になり次第参加お申込みを終了いたします。
http://co-buy.sakura.ne.jp/event/modules/eguide/event.php?eid=227
残席が少なくなっています。お早目にお申し込みください。


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■ 今週のメッセージ「物流が危ない」
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昨年の丁度今頃だったでしょうか。ある企業の役員と話をしていてその方からこう
言われました。
「野町さん、これから10年位で一番良い商売は物流だよ。トラックと運転手抱えて
いれば食べるに困ることがないよ」と。
物凄く印象に残った言葉でしたが、実際に昨年から今年にかけて物流逼迫の
状況が進んでいるようです。それを実証しているのが各メディアにもあらわれて
います。1月にはNHKで「モノが運べない!?”物流機器”」が取上げられました。
また最近では日経ビジネスで「物流の復讐」というシリーズで逼迫の状況が記事
になっています。2013年のアマゾンショックやそれに続くヤマト運輸の配送料の
値上げ要請、今般発表されたヤマト運輸のメール便サービスの中止等々、様々
な理由や背景はあるものの物流についてこれだけメディアで取り上げられ、着目
されていることは今までにないかもしれません。

今の物流逼迫の原因を一言で言うと「ドライバー不足」です。国土交通省は2015年
にドライバーが14万人不足するとの試算を示していますが、はっきりした全体像や
実態は把握できていないようです。一方で特に大型トラックの運転手は高齢化が
進んでおり、賃金の低さや過酷な労働条件、労働環境が若者のドライバーへの
なり手を少なくしているといった状況。

ドライバー不足問題は実は1988-90年のバブル経済当時にも叫ばれていました。
その当時もドライバー不足が物流逼迫につながっており、モーダルシフトや
共同配送、返り便の活用などでトラック依存度の低下や積載効率の向上をして
いかなければならないと言われてました。しかしバブル崩壊とともにそのような
声もどこかに消えてしまったのです。

実際にトラック物流の物量は1975年の62,327百万トンキロから2009年の242,658
百万トンキロとコンスタントに量は増えています。(2010年以降は統計の集計方法
が変更されたため比較できず)一方で同じ営業用普通自動車の実働率(トラック
1台が実際に稼働した日数の比率)と実車率(車両の走行したキロ数にうちに実際
に貨物を運んだ比率)を掛け合わせたいわゆる稼働率を見てみると、1975年の
40.83%から1988年には50.13%と10%程度改善されています。しかしその後は下降、
横ばい傾向が続き最新のデータの2013年度では48.69%となっています。

このように荷物の量が増えたり、時間指定配送や小口配送、短時間での配送など
様々なサービスが多様化されたりしていることに対して、効率化は殆ど進んで
いない状況ですから人手不足が悪化していることも当たり前です。

こういう時代に我々は何を考えなければならないでしょうか。

日経ビジネスオンラインで国土交通省の羽尾物流審議官はこうおっしゃっています。
「・・もっと物流起点でビジネスモデルを作らなければいけない時代になったと
言えます。他社よりも優位に立つためには、もはや物流は無視できない要素です。」

その通りです。

物流起点のビジネスモデルという点から2つの視点が欠かせません。
一つはコストの視点であり、もう一つは付加価値の視点です。

昨年の2月に私はこう書きました。
「供給企業の力を超える無理な安価であれば、いつかは是正する方向に向かいます。
つまりいつかはどこかに歪みが生じ、その歪みを解消する力が働くのです。」
これは配送料値上げについて述べたことです。

コストの視点とは正にこういうことです。従来であれば物流コストは目に見えないコスト
とされていました。また圧倒的に荷主企業が強く、荷主企業の言うことを聞かざるを
得ないという状況だったのでしょう。しかし、コストはかかっているのです。
コストがかかっている、またいくらかかっている、ことを認識していなければ、コストを
下げようという努力にはつながりません。高いコストであることを認識した上で荷主
自らが物流コストを下げることに協力しなければならないのです。

先ほどの積載効率のデータを見ても物流コストを効率化によって下げる余地はあり
ます。コストを認識し、妥当な費用を払うことで業界全体の賃金引き上げにもつながり
運転手不足の解消にもなるでしょう。インターネット通販などのサービスが拡大している
今、送料無料というのは非常に魅力的です。しかしコストはかかっているのです。
そのコストを認識した上で妥当なコストは払う、高いコストは協力して引き下げる、
という方向に向うべきでしょう。

もう一点の付加価値ですが、これは日経ビジネスでも紙面を割いて取り上げられて
います。アマゾンもそうですが多くの企業が物流を顧客に対する付加価値として
考えています。日経ビジネスの中で今回初めて聞く二つの言葉がありました。
「ダークストア」と「ラストワンマイル」です。「ダークストア」とはネットスーパーの
専用拠点で顧客の来店を前提としない消費地に近い倉庫のような配送専用店舗の
ことを言います。「ラストワンマイル」というのはダークストアのような最終拠点から
消費者に届けるまでの最終行程のことです。昨今多くの企業がB2C向けサービスの
拡充を図るために、この「ラストワンマイル」のサービス拡充に目を向けているのです。
このように短時間配送、時間指定、小口配送などの消費者向けサービスを大きな
付加価値として捉えていることが理解できます。
これらのサービスがもっと進化すれば店舗という概念すらなくなるかもしれません。
また品揃えや仕入力といった従来の流通での強みよりも物流の力を持っている
ことが流通を牛耳ることにもつながるでしょう。

このように一見全く反対の方向に見えるような2つの視点ですが、いずれも物流を
起点としたビジネスモデルを構築、ということなのです。

さて、こういう時代に調達購買部門やバイヤーはどうすればよいでしょう。

従来であれば物流コストがいくらかかっているか意識しているバイヤーはあまり
いませんでした。何故なら国内取引の場合にサプライヤはバイヤー企業の工場
軒下渡しが取引条件であり、自社で(インバウンドの)物流費を負担している企業は
殆どないからです。またサプライヤからの見積り上も物流コストは販管費の一部
として含まれていることが多く、別費用として請求されることはあまり多くありません
でした。
まずはこれを変えましょう。実際にコストはかかっているのですから、そのコスト
を明確にすべきです。コストが明確になればそのコストが妥当かどうかの判断が
できます。妥当なコストについては支払うべきです。またそのコストが高いので
あれば効率化を進めるきっかけになります。かかっているコストを見える化する
ことが逼迫する物流および物流コスト値上げに対して行う最初のアクションとなる
でしょう。


当メルマガでご意見、ご質問、ご要望などございましたら
info-ag@agile-associates.comまでご連絡ください。
遅くなるかもしれませんが、必ず私(野町)からご連絡させていただきます。
よろしくお願い申し上げます。

(野町 直弘)

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