2014.5.28号
「多様化する買いモノ」

アジルアソシエイツでは、メールマガジン「目指せ!購買改革!!」を発行中(隔週/無料)です。ぜひお申込下さい。
メールマガジンの新規購読申込のページへ

このメールは、アジル アソシエイツのお客様、
アジルアソシエイツが講演するセミナーにお越し頂いた方々、
その他の機会に名刺交換をさせて頂いた方々にお送りしています。

──────────────────────────────────
        「目指せ!購買改革!!」     
      〜調達購買改革最前線〜
─────────────────────────── 2014. 5. 28───

┏┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
◆┃ INDEX
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
☆今週のメッセージ「多様化する買いモノ」
☆「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」のお知らせ

□■………………………………………………………………………………………
■ 今週のメッセージ「多様化する買いモノ」
□■………………………………………………………………………………………

コスト削減を実施する上で機会があるかどうかは重要なポイントの一つです。
コスト削減の機会とは体系化してみると6つ程度の機会に整理できます。この
6つの機会の中で最近よく出てくる機会として「サービスの複合化」が上げられる
でしょう。

これは単に一つのモノを買うだけでなく、複合化したモノを買ったり、モノにサービスを
付加したものを買う、ということです。
パソコンを例にして説明しますと、以前はパソコンを購入する場合にはモニターと本体
場合によってはOSやアプリケーションソフトをセットで購入することはありました。
最近はそれに加えて様々なサービスが出現しています。例えば、パソコンのハード
だけでなく、指定したソフトのプリインストールのサービス、キッティングというパソコン
の設置サービス、それから保守運用のためのコールセンターサービス、ソフトウエアの
アップグレードやネットワークの監視サービス、その他にも資産管理のサービスや
リースのサービスなど様々なサービスが複合化されつつあるのです。
このような「サービスの複合化」は従来であればサプライヤはパソコンメーカーが主
だったものが、商社やリース会社、運用保守をメインとしている企業がサプライヤの
候補になってくるなど競争が厳しくなってきています。つまり「サービスの複合化」に
よって様々なサービス提供者が競争する状況になり、このような状況を「コスト削減」
の機会として捉えていきましょうということなのです。

このようなサービスの複合化という視点で切り離せないのがライフサイクルコストで
しょう。ライフサイクルコストはモノやサービスの購入から廃棄までにかかる生涯
費用のことです。設備等の使用期間が長いモノの購入時には、初期費用だけでなく
運用費用を合計したライフサイクルコストの視点で比較検討することが必要と言わ
れていますが、サービスが複合化するに従って、ライフサイクルコストの視点が欠かせ
なくなっています。
このようなサービスの複合化は買いモノの仕方を多様化させており、買い手の要求に
基づき適正な買いモノを比較検討することにつながっているのです。

この買いモノの多様化はBtoCの世界でも進んでいます。
代表的なのは車でしょう。

今まで車を買う場合、一般的には現金で購入するかローンで購入するか、という
選択肢しかありませんでした。それに対して個人向けの自動車リースという選択肢
が出てきました。また自動車を常時持たない人が自動車を使うための選択肢と
してはレンタカーという手法がこれまでは主流でしたが、それに加えてカーシェア
リングという手法も出てきています。

私自身車は10年程前からは車の購入にはリースを活用しています。リースでも
色々なリースの種類があるようですが、基本的にはローンの代わりになるような
所謂ファイナンスリースと車検費用や税金、メンテナンス費用などを含めて契約を
行うメンテナンスリースに分かれます。また最近増えているのは残価設定型の
リース契約というもので再販予想価格を基に残価を設定し支払金額を少なくする
という方法をとっているリースになります。
リース会社の手数料や金利などを考えますと総支払金額自体は高くなるものの、
頭金が不要で支払が一定にできるというメリットは大きいです。また私の契約している
リース会社の場合には5年リース契約のものの、2年で新車に乗り換えができるという
オプションが付いており、この条件は常に新車を乗り換えている方にはメリットとなり
ます。例えば同じ車を同じ支払額で全く追い金なしで2年に一回乗り換えることも可能
なのです。(今は制度がなくなりましたがエコカー補助金制度があった時には2年に一度
補助金が全額支給されました。)
このようにリースでも様々なサービスが提供され始めることでそれぞれの個人の車の
使い方や要望にあった買い方(使い方)が出てきています。

また最近出てきた手法でカーシェアリングというサービスがありますが、これも調べて
みますとかなりお手軽な車の使い方で、人によってはとてもメリットがあります。最近は
大手の駐車場運営会社が自社が運営している駐車場の一角を利用してカーシェアリング
車を置いているのを見かけたことがある方もいらっしゃるでしょう。カーシェアリングは
短時間での車の利用が多い方にとってはうってつけです。
会員は1000円程度の月額基本料(キャンペーン等で無料になっている企業もあり
ます)と使用時間に応じた課金となっています。土日の数時間しか車を使わない方や
時々車を使いたいという学生などには、任意保険を個別に契約する必要もないため、
とてもメリットがあるサービスです。
カーシェアリングというと車種が限定的と考えられがちですが、外車も利用できたり、
利用できる場所が近所にないと思われそうですが、急速にサービス利用拠点も増えて
います。(これはカーシェアリングという仕組み上、レンタカーの様に営業拠点を持つ
必要がないという特性にもよります)

従来であれば車は所有するものであったのが車を持つ(使う)だけでも、このように
多様なサービスが出てきています。ここで上げた車の事例はあくまでも個人の買い
モノのケースですが、先に取上げましたパソコンの事例のように企業の買いモノ
でも『買いモノの多様化』は確実に起こっています。
このような「多様化する買いモノ」に対してバイヤーはこれまで以上にサービスに
対するアンテナを高くし、自社にとってのメリットを見極め、場合によっては様々な
前提を持ちシミュレーションを行うことでどのような形態の買いモノがより有利なの
かを見極める力を持つことが必要となってきます。


当メルマガでご意見、ご質問、ご要望などございましたら
info-ag@agile-associates.comまでご連絡ください。
遅くなるかもしれませんが、必ず私(野町)からご連絡させていただきます。
よろしくお願い申し上げます。

(野町 直弘)

□■………………………………………………………………………………………
■ 「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」のお知らせ
□ 
■□………………………………………………………………………………………

2014年4月〜2014年9月の「調達・購買トレーニング・セミナー」の開催日程が
決定いたしました。

【基礎セミナー】
  『調達・購買業務基礎』 参加費:33,000円(税別)
    2014年 6月12日(木)
    2014年 9月19日(金)

  お申込・詳細はこちら
  http://www.agile-associates.com/train/train.html
  「アジルアソシエイツの名物セミナーです。
   購買担当者としての心構えから技法・手法の基礎を学べます!」
   
  『経費削減・間接材購買入門』 参加費:33,000円(税別)
    2014年 7月17日(木)

  お申込・詳細はこちら
  http://www.agile-associates.com/train/train.html
  「経費購買、間接材購買の草分け的存在が教えるコスト削減のコツが
   評判です!」 

【現場学セミナー】
  『調達・購買・資材・契約部門の「中堅社員(バイヤー)のための育成研修』
    参加費:47,000円(税別)
    2014年 4月24日(木):終了いたしました。
 
  『コスト削減手法と戦略ソーシング』
    参加費:47,000円(税別)
    2014年 5月15日(木):終了いたしました。

 ”New”『サプライヤマネジメント』実践
    参加費:47,000円(税別)
    2014年 6月19日(木)

  調達・購買人材向け『交渉力』
    参加費:47,000円(税別)
    2014年 8月29日(金)
    
  『経費削減・間接材・サービス商材購買業務改革』
    参加費:47,000円(税別)
    2014年 9月11日(木)

  お申込・詳細はこちら
  http://www.agile-associates.com/train/train.html

  ぜひともご参加ご検討ください。

  どのようなセミナーが自社や自社のバイヤーに向いているか、不明な方は
 お問合せください。
  お問合せ先はこちらinfo-ag@agile-associates.com

企業の個別研修もお引き受けします。
ご依頼、ご質問等々は、次のメールアドレスまで!
info-ag@agile-associates.com

□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
■ご感想・リクエストなどはこちらまで
 mailto:info-ag@agile-associates.com

■購読・バックナンバーはこちら
 →http://www.agile-associates.com/magazine_index.html

■購読解除はこちら
 →https://s.blayn.jp/bm/p/aa/fw.php?i=agile&c=1&n=5258

株式会社アジルアソシエイツ
 URL:http://www.agile-associates.com/