2014.4.16号
「のびしろを持つということ」

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        「目指せ!購買改革!!」     
      〜調達購買改革最前線〜
─────────────────────────── 2014.4. 16───

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☆今週のメッセージ「のびしろを持つということ」
☆「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」のお知らせ

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■ 今週のメッセージ「のびしろを持つということ」
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私は小学生の頃定期的に購読していた雑誌等に付録されている紙製の簡単な組立て
工作を作るのがとても好きでした。特に記憶に残っているのが「のりしろ」という言葉です。
言うまでもなくこの「のりしろ」部分に接着剤や糊をつけて組立てをするのです。場合に
よってはこの「のりしろ」に番号が書いてあって同じ番号どうしを貼りつけると工作が
できるようになっていて子供心に「のりしろ」というのはとても便利なものだな、と感じて
いました。

「のりしろ」に似た言葉で「のびしろ」という言葉があります。私はこの言葉も大好きです。
「のびしろ」とは、「伸び代」と書き、“まだ成長する余地があること”を意味します。昔から
若手の社員や後輩に対して「のびしろ」を持ちなさいと言ってきました。
「のびしろ」の「しろ」とは「のりしろ」の「しろ」と同様に“ある目的のために余分に必要な
余白部分”という意味なのだそうです。
どちらの言葉にも共通するこの「余分なしろ」という意味合いがとても大事なことなのです。
本当に必要かと言われるとそうでもないけれど、その「しろ」があることで便利さや成長
につながるという意味合いが含まれているからです。
特に今すぐ必要でなくても、将来仕事や人生の肥しになるということがとても大切です。
「のりしろ」にしても「のびしろ」にしても共通しているのは、自分が意識をしなければ
(自分が持とうとしなければ)それに気づくことはありません。

私は調達購買人材向けの研修を日々やっていますが、研修をやっていて(もしくは研修
の引合いを受けた時に)良く言われることがあります。それは「この研修は私の業務に
役に立つのでしょうか?」とか「当社は独特な業種なのだがこの研修は当社にあって
いるのでしょうか?」ということです。
ある程度のカスタマイズは否定しませんが、そもそも研修とは一般化された体系的な
知識を教えるものです。ですから「これは私の仕事とは違うから・・・」「これはうちの会社
とは状況が違うから・・・」というのは単に応用力や創造力が欠如していると言わざるを
得ません。
一般化された体系的な知識を如何に自分の業務や自分が今直面している課題を解決
する手法として応用できるか、これが正に「のびしろ」がある人なのではないでしょうか。

それでは「のびしろ」を持つためにはどうすればよいでしょうか。

私と坂口孝則氏が2005年に立上げた購買ネットワーク会に参加されている多くの方々
はとても自主性に富んだ方が多く、また気づきが鋭い方も多く、ある意味「のびしろ」が
大きな方ばかりがいらっしゃいます。これらの「のびしろ」を持つ多くの方に共通する
思考法は「面白い」とか「興味深い」と感じる感受性が強いことです。
何か事象があった時に、もしくは情報に触れた時に、もしくは話を聞いた時に、それに
感受性強く接することで「面白さ」や「興味」を感じる、ここから次に自分の仕事や人生
に落とし込み考える、ことができるという思考法を知らず知らずのうちに身に付けて
いるのです。

「考えるのでなく、感じなさい。」これは私が中学生の頃に尊敬する恩師から教わった
ことです。何かを見た時、触れた時の最初の印象、これを大切にしなさいということです。
恩師はこの時こう教えてくれました。人間は考えることよりも感じることの方が難しいと。
実際に「感じる」ということはとても難しいことです。何故ならかなり意識しないと
「何も気づいたりしない」からです。日頃と同じ景色や日常生活の中で何かを感じること、
これはいつもの繰り返しだから、となったら何も感じたり気づいたりしないからです。

今回このようなことを書くきっかけになったは昨年秋に実施した研修のアンケート結果
をお客様から教えていただいたからです。
この研修(時間的には2時間程度であり講演的な内容ですが)は政府関連の独立行政
法人の若手会計事務職員向けの研修会です。この研修は財務省から依頼を受けて
『民間企業における調達の取組み』を伝えるプログラムを立上げたい、ということから
依頼を受けたものでした。私はこの研修について依頼は受けたものの、若手会計
事務職員が対象であり、契約担当職員ではいこと、また、そもそも公共調達の仕組み
を教える傍らで民間の話をしたところで、チンプンカンプンでは、ということを依頼元
にはお伝えしました。また、公共調達は様々な法的な制約もあり、「民間がこうやって
いる」という話をしても、自分達の仕事や業務に落とし込んで考えられる人は殆どいず
結局『だから、何なの?』で終わってしまうのではないか、という危惧も持っていました。
ですから是非とも今回の研修後の声を聞いて、どのような内容を聞きたいのか、
フィードバックして欲しいとお伝えしていたのです。

結果的にはたいへん好評だったようです。

『民間調達がどのようにしているか、現状やその手法を知ることができて、視野が広がり
大変勉強になった。大変わかりやすく参考となる講義だった。』
『民間調達は、得意先の業者から物品等を調達していると思ったが、複数業者に競争
させて調達していることを初めて知った。また、調達することにあたって、量・コストなど
プロセスの透明化を図る指標や目標をしっかり立てて、そこに重きを置いているという
ことが興味深かった。』
『公共調達と民間調達についても共通の課題があることに驚いた。』
『公的部門でも進んでいる点があるというとらえ方は、そうした見方もあるものだと勉強に
なった。』
等々
このフィードバックを受けて私はとても嬉しく感じました。何が嬉しいかと言いますと「感じ」
たり「気づい」たりがそこにはあったからです。

今回の研修の参加者には「のびしろ」を持つ方が多くいらっしゃったのでしょう。
「のびしろ」を持たなければ私の話はきっと退屈な遠くの世界の話で終わってしまったこと
でしょう。

「のびしろ」が大切なことを再認識する良いきっかけとなりました。


当メルマガでご意見、ご質問、ご要望などございましたら
info-ag@agile-associates.comまでご連絡ください。
遅くなるかもしれませんが、必ず私(野町)からご連絡させていただきます。
よろしくお願い申し上げます。

(野町 直弘)

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■ 「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」のお知らせ
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2014年4月〜2014年9月の「調達・購買トレーニング・セミナー」の開催日程が
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    2014年 6月12日(木)
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  『経費削減・間接材購買入門』 参加費:33,000円(税別)
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    参加費:47,000円(税別)
    2014年 4月24日(木)
 
  『コスト削減手法と戦略ソーシング』
    参加費:47,000円(税別)
    2014年 5月15日(木)

 ”New”『サプライヤマネジメント』実践
    参加費:47,000円(税別)
    2014年 6月19日(木)

  調達・購買人材向け『交渉力』
    参加費:47,000円(税別)
    2014年 8月29日(金)
    
  『経費削減・間接材・サービス商材購買業務改革』
    参加費:47,000円(税別)
    2014年 9月11日(木)

  お申込・詳細はこちら
  http://www.agile-associates.com/train/train.html

  ぜひともご参加ご検討ください。

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