2012.7.2号
「バイヤー業務の二面性」

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        「目指せ!購買改革!!」     
      〜調達購買マネジメント最前線〜
─────────────────────────── 2012.07.02 ─

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 ☆今週のメッセージVol.1「バイヤー業務の二面性」
 ☆「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」のお知らせ
 
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■ 今週のメッセージVol.1「バイヤー業務の二面性」

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当コラムは2005年の夏にブログで取り上げたものの再掲です。
7年経った今世の中はどう変わっていたでしょうか?
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「バイヤーはそもそも二面性をもった職業(自社と取引先の両社の
立場にたって考え、行動しなければならない立場)です。
多くのバイヤーはそれにストレスを感じているのが実態だと思います。
一方で、社内にない専門能力の自社への活用や、それらのノウハウを
生かした本当に差別化を図れた最終製品を生み出せる立場にあります。」

過去に私が購買部門に配属になって一番悩んだのは、この点です。

私が社会人になって初めて配属されたのは、某自動車会社の原価管理部門です。
そこでは、新製品の原価企画および、予算計画策定や原価管理等でした。
仕事の目的は極めて単純で、如何に収益を上げていくか?です。
ここでは、数字やロジックが全てに近い世界でした。

その後、購買部門に異動になり、そこでまず感じたのが、自分が何を目的に、
どちらの方向を向いて仕事をすればよいのか?という点でした。
よいものを安く買うことが目的であれば、理屈やベンチマーク(その頃は
そういう言葉はなかったですが)、他社比較など、を使って
妥当な価格を決めればよいのですが、一方で、私の査定値が必ずしも
自社の目標値(要請ベース)を達成するとは限りません。
また、それでは目標価格を達成するために、力づくで価格決定しようと
思えば、ある程度はできない訳ではないのですが、そういう理屈に
かなわない価格決定が本当によいことかどうか、に疑問を感じていました。

一方で、バイヤーはサプライヤーにとっての唯一の堤防です。
トラブルが起こった時や、緊急の対応時に、議論されるのが、責任の
所在です。最終的に責任論争でありがちなのは、一般的に言えば、
買い手としての力を使って、売り手に無理を承知で責任や対応を
迫るというものです。

バイヤーは会社の中で、そこをせきとめる堤防役にならなくてはいけないと
常に感じていました。サプライヤーに対しては、自社を代表して、言動し、
時には無理難題をお願いしなければなりません。一方で、自社に対しては、
サプライヤーの代弁者として、言うべきところは言い、譲れないところは
譲らない。こういう二面性があり、どこでバランスを取るか、が非常に
難しいと常に悩みながら業務をしていました。

営業の方も同様の悩みはあると思いますが、
「お客さんにこういうこと言われているから、お願い」というように、
お客さんの声を神の声として利用できますから、やや位置づけが
違うかもしれません。

同じバイヤーでも流通業で仕入れをやっているバイヤーは違った目的が
あります。この世界では、売れる商品を買いつけする能力が求められます。
コンセプトを自ら作り出し、それを形にする、協力企業を募り、形にして、
自社の商売につなげていく。
このような活動をしているバイヤーは上記のような二面性に苦しむことは
少ないかもしれません。

工業製品のバイヤーもこのようなやり方を確立していくことが
今後求められるのではないでしょうか。
二面性で悩むのではなく、また、決められたものをその前提の下に如何に
適正な価格で購入し、安定的な供給体制を築くだけでなく。もちろんいう
ことも重要ですが、新製品開発のキーとなる新技術を自ら掘り起こしたり、
そもそも商品企画自体に、購買が絡んでいく、こういうバイヤー像が
求められる時代が来ているのではないかと思います。
バイヤーの仕事はどんどん広がりを見せ、企業内での購買機能の重要性は
より増していく方向になっています。

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ご存知のように昨年の震災、タイ洪水による調達不安は多くのバイヤーの
意識改革やスキルの向上につながりました。自ら調達が容易な代替品を
探し出す、従来であれば直接取引ができないような巨大素材メーカーに
対して供給協力の依頼に直談判をかける、社内の開発や品質部門に対して
代替品評価を働きかける、どうしても止められない主要部品については
従来以上にサプライヤとの協力関係を築く努力をする、等々。

不幸な事案でしたが、ある意味本当の意味で購買機能の重要性やバイヤーの
地位向上の兆しが見えはじめたのが、今なのです。

P.S.
当メルマガでご意見、ご質問、ご要望などございましたら
info-ag@agile-associates.comまでご連絡ください。
遅くなるかもしれませんが、必ず私(野町)からご連絡させていただきます。
よろしくお願い申し上げます。

(野町 直弘)

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