2011.11.8号
「超円高に耐えうる調達機能とは?−調達機能移転とコマツみどり会−/鹿の角から学ぶ」

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        「目指せ!購買改革!!」     
      〜調達購買マネジメント最前線〜
─────────────────────────── 2011.11.08 ─

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 ☆今週のメッセージVol.1「超円高に耐えうる調達機能とは?」
             −調達機能移転とコマツみどり会−
 ☆今週のメッセージVol.2「鹿の角から学ぶ」
 ☆「調達・購買人材向トレーニングセミナー」のお知らせ
 
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■ 今週のメッセージVol.1「超円高に耐えうる調達機能とは?」
□            −調達機能移転とコマツみどり会−

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超円高、私は2011年は日本企業にとって第三の開国期になるということを
年初に言いました。
またその中で調達機能に求められることは非常に厳しいものになっていくと
考えていました。
はからずも東日本大震災、欧州経済危機、タイ洪水被害など日本企業の
現況はたいへん厳しいものになっています。

こういう局面で企業がどういう対応をしていくのか、
今回はそれを読み解くために2つの企業の事例をご紹介します。

1社目はパナソニックです。9月14日の新聞発表によるとパナソニックは
『調達、物流の両本部を12年4月にもシンガポールに移す』と発表しました。
またこれにより『アジアで安価な部材調達を加速するとともに、円高に対して
ドルでの調達を増やす。また、世界の取引先企業を1万7000〜
1万8000社(10年度)から12年度までに約1万社へと約4割減らすなどの
調達改革を進め、年約600億円のコスト削減を狙う。』を狙いとしています。
新聞によると『日本企業の本社機能の海外移転は異例。取引先企業の削減は、
国内の下請け企業に大きな影響を及ぼす可能性が高い。』という記載でした。
グローバル調達における調達本部制の導入により海外生産分の調達に関しても
集中購買を推進するという動きは多くの企業で推進されています。
しかし本社機能自体を海外に移転するというのは、やはり新しい試みです。
当然のことながら世界中で優秀なバイヤーは尊重される一方、
低付加価値な業務はどんどん低コストな労働力にとって代わられることは
言うまでもありません。

2社目はコマツです。ご存知な方も多いとは思いますがコマツは従来の
系列制度、協力会制度を改革した取り組みである『コマツみどり会』という
部品メーカーとの協力関係を築き、優先発注、資金繰り支援、もっと言えば
『文化まで共有』していくことでコマツグループ全体としての競争力強化を
果たすことを狙っています。『コマツみどり会は現在163社が加入しており、
社数ではコマツの取引先の14%にすぎないが、調達量は8割に近い』という
ことです。中国にも「小松中国みどり会」を発足し日本と同様の活動を
していく方針を持っています。そのやり方は『従来型のケイレツとは大きく
異なる。「理由のない値下げ要請はしない」「注文キャンセルは禁止」。
目指すは「農耕民族型」の部品調達だ。』とのことです。
コマツはこのような活動を元にサプライヤーとともに先を見据えた関係を
築くことで、円高下の競争を勝ち抜く考えなのです。

どちらのやり方が正しいか、それは現段階では何とも言えません。
ただ両社ともに現在の経済環境下でやらなければならない改革を先んじて
進めているのです。コマツにいたっては1960年代からこの活動を進めています。
一見全く違った方向に向かっているように見えますが、両社とも強固な
サプライチェーンとコスト競争力の強化を目的にしたものなのです。
非常に興味深いですね。

<<両社に関する記事出典>>
パナソニック:調達、物流の両本部シンガポールに移転へ
2011年9月14日付毎日新聞より
コマツ:中国で部品会社育成
2011年10月21日付 日経新聞より

(野町 直弘)

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■ 今週のメッセージVol.2「鹿の角から学ぶ」

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先日、あるお客様との懇親会の中で、面白い質問がやりとりされました。
その質問は「角の生えている鹿と角の生えていない(折られた)鹿、
どっちが長生きするか?」というもの。
もしお時間がある方は、考えてみてください。


いかがでしょうか?

その懇親会に参加していたメンバーでも
「角の生えている鹿」・・・角は唯一の武器であり、角がないと戦えなくて
倒されてしまう。
「角の生えていない鹿」・・・角を持っていると戦いに巻き込まれるのでは
ないか。一度角を折られている為、逃げ方を知っている。など。
と意見が分かれます。

結論としては、この質問は正解がないのが、正解です。が、最も重要なことは
「角を使い分ける」ことだというのです。
考えてみましょう。

角が生えている鹿は、戦うことができます。上手くいけば勝つことが
できるでしょう。が、言いかえれば、常に戦いに巻き込まれてしまうのです。
戦いに巻き込まれ続けて疲弊してしまい、最後には負けてしまうかも
知れないのです。人間で考えれば一生戦い続けることなど、
できるはずが有りません。

一方、角が生えていない鹿です。角が生えていない鹿は、一度おられている為、
逃げる術を知っています。狙われることなく、常に戦いに巻き込まれることは
有りません。が、逆に言えば、戦うべき場所でも戦えず、負けてしまうのです。
上記とは逆になりますが、全く戦わないことも難しいでしょう。

私がこのやりとりの中で一番考えさせられた事は、
「角と同じように武器を持つ必要性」です。
自分自身の強み・武器を持たなければ戦うことすらできないのです。
ビジネスの中でも、日常生活の中でも自分自身の武器を持ち、磨き上げる
必要があります。

そして、その武器を闇雲に振り回すだけではいけないということも併せて
考えさせられるのです。
TPOとはよく言われることですが、常に戦っているだけでは、
上記の事例からも疲弊してしまいます。

私たちはビジネスの場で自分自身の武器を意識する機会など少ないかも
知れません。が、その武器に気付き、磨き上げ、使い方を学ぶことが、
今後起こりえる様々な局面を乗り越えていく為に最も必要なことだと
改めて感じました。

皆さんも自分自身の武器を探し、使い方を再度考えてみてはいかがでしょうか。

(奥田 高太)

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■ ☆「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」のお知らせ
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2011年11月、12月開催「調達・購買人材向けトレーニングセミナー」の
ご連絡をさせていただきます。

【基礎セミナー】
 非製造業「調達・購買業務基礎」セミナー 
   (旧「間接材基礎」)
  講師:野町直弘
  日程:2011年11月17日(木)
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 製造業「調達・購買業務基礎」セミナー
  講師:野町直弘
  日程:2011年12月21日(水)
    お申込・詳細はこちら
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 調達・購買担当者のための「海外調達入門」セミナー
   (旧「実践 海外調達」)
  講師:坂口孝則
  日程:2011年11月30日(水)
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    http://www.agile-associates.com/training.html

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 「一から学ぶサプライヤ評価とサプライヤマネジメント実務」セミナー
  講師:坂口孝則
  日程:2011年12月6日(火)
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皆様のお申込をお待ちしております。

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