2011.3.17号
「再建に向けて/「『災害、祈り、希望』」

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        「目指せ!購買改革!!」     
      〜調達購買マネジメント最前線〜
─────────────────────────── 2011.03.17 ─

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 ☆今週のメッセージVol.1「再建に向けて」
 ☆今週のメッセージVol.2「『災害、祈り、希望』」
 
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■ 今週のメッセージVol.1「再建に向けて」

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東日本大震災で亡くなられた多くの方に心よりお悔やみ申し上げます。
また被災にあわれた方に心よりお見舞い申し上げます。

こんな時にメルマガを発行するのか、という思いもありましたが、
こんな時だから敢えて皆さんに勇気を与えるメッセージを送ろうと思い、
筆を取りました。

しかし、筆を取ったものの、何か偉そうなことを言えるような
立場ではありませんし、皆さんを勇気づける自信もありません。

そんな時に心に浮かんできた言葉がありました。

 「人生に不安があるのはあたりまえです。
 大事なのは、そのせいで自信を失ったり、
 根も葉もない噂にのったり、
 人を傷つけたりしないことです。
 たとえば、人間は死んだらどうなるかなんて誰にもわからない。
 いうとおりにすれば天国にいけるとか
 逆らえば地獄に落ちるという人がいますが
 あんなものはでたらめです。 
 誰も行ったことがないのに
 どうしてわかるんですか。
 わからないものをわかったような顔して
 無理に納得する必要なんかないんです。
 それより、今をもっと見つめなさい。 
 (中略)
 私たちのまわりには、美しいものがいっぱいあふれているわ。
 夜空には無数の星が輝いているし、
 すぐそばには小さな蝶が懸命にとんでいるかもしれない。
 街に出れば初めて耳にするような音楽が流れていたり、
 素敵な人に出会えるかもしれない。
 ふだん何気なくみている景色の中には
 時の移り変わりではっと驚くようなことがいっぱいあるんです。
 そういう大切なものを
 しっかり目をひらいてみなさい。
 耳をすまして聞きなさい。
 全身で、感じなさい。
 それが生きているということです。」
 「今しかできないことはいっぱいあるんです。
 それをちゃんとやらずに、
 将来のことばかり気にするのはやめなさい。
 そんなことばかりしていると、いつまでたっても
 なんにも、気づいたりしません。」

ご存知な方もいらっしゃると思いますが日本テレビ系列で2005年に放送された
テレビドラマ「女王の教室」で教師役の天海祐希さんの台詞です。

我々は何か窮地に陥った時にどうしても不安が先に立ちます。
やむを得ないと思います。しかし何があっても春は来つつあります。
厳しい冬の後に必ず春は来るのです。

皆様方を勇気つけることにつながれば幸いです。

(野町 直弘)

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■ 今週のメッセージVol.2「『災害、祈り、希望』」

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伝説のビートパンクバンドであるブルーハーツは、1988年に
自主制作アナログ盤で、当時の原子力事故についてこう歌っている。

「チェルノブイリには行きたくねぇ/あの娘を抱きしめていたい/
どこへ行っても同じことなのか(『チェルノブイリ』)」

この曲をライブで演奏する前に、ボーカルの甲本ヒロトさんは
「何を歌っているかわからなかったら、自分なりに調べて、
自分の意見を持ってほしい」と語った。
自身のその答えは、「現場には行きたくない」であった。
同時期に、同じく伝説のロックバンドのRCサクセションは、
「原発は要らねえ、要らねえ、欲しくねえ」と歌った
(エディ・コクランのカヴァー『サマータイムブルース』)。
ボーカルの忌野清志郎さんは、CDの発売禁止の弾圧を受けながら、
この曲を公にした。

私は両曲を聞いたときに、ある種の衝撃を覚えた。
まったく二つの別の意味において。
前者は個人を歌っている。そして、後者は社会を歌っている。
前者は、社会への「あるべき論」はない。
後者は、社会へ「あるべき論」を述べている。
これらを聞いたとき、まだ私はあまりに若く、社会問題について
考える能力を持ちあわせてはいなかったけれど、
社会に対して二つの見方ができることがわかった。

個人を語るか、社会を語るか。
私はそのあと、ずっと個人を語ることに注力してきた。
社会に対する「あるべき論」はつねにあやうい。
一個人ができることなど、たかがしれている。それであれば、
個人の実感を素直に話した方が良い。それ以降、私は調達・購買という
小さな領域からだけれど、ミクロな言説を繰り返してきた。

勘違いないように言っておく。私はあらゆる音楽を聞いているけれど、
忌野清志郎さんのCDはほとんど聞いているし、青山葬儀所の告別式に
参加したほどだ。ただ、それでもなお、社会に「あるべき論」を語るのは、
できるだけ避けてきた。

私たちは、この未曾有の危機の前で、どうせれば良いのだろう。
おそらく、政府や東京電力の批判ではなく、個人の立場から、
できることだけをやることだ(できないことは諦観を抱き静観するしかない)。
私は「ほんとうの調達・購買・資材理論」
( http://purchasing.cobuybtob.com/ )のなかでこう書いておいた。

1.ネガティブなことではなく、ポジティブなことを
 緊急事態が起きると、常に各社・政府の対応を批判しようとする人がいる。
 彼らはぎりぎりの状況において、ジャッジを繰り返している。
 東京電力の対応や政府の会見にまずいところがあったかもしれない。
 ただし、それを批判することにパワーを使ってはならない。
 ネガティブな対応は誰だってできる。しかし、ネガティブなことだけに
 力を注いでも、それは何ももたらすことはない。

2.専門家への信頼を
 原発報道について、「情報隠蔽が起きている」と述べている人がいる。
 専門家たちは、同じく少ない情報のなかから、有益なアドバイスを
 抽出しようとしている。その努力を認めなければ、誰だってアドバイスを
 発信しないだろう。平時に専門家を批判しても良い。だが、急時は
 専門家たちの叡智を信頼しようではないか。私個人的な経験でも
 (私は原子力事業に関わっていた)、さほど壊滅的な事態になるとは思えない。
 また、緊急時に専門家を信頼することができなければ、何を頼りにするのだろう。

3.柔軟さへの寛容を
 東京電力の措置について批判が集まっている。
 計画停電が実行されなかっただとか、エリアがわからないだとか。
 もちろん、同社に改善の余地はあっただろう。しかし、緊急時に対応が
 柔軟になるのは、当然のことである。例外処理やルール外の行為も
 多く見られるだろう。ただし、それを寛容に受け入れるしか私たちにはない。
 これは東京電力の対応だけを申し上げたいのではない。これから続く、
 多くの例外処置に対して、私たちは寛容にならなければならないのである。

あとは、繰り返し、個人でできることをやるだけだろう。
まずは、各種リンク集だ。これらを保存しておき、万が一に備えるしかない。
http://bit.ly/eWHWhp

また、冷静に行動するために、このようなときこそ、専門家の知恵を
借りるべきだ。もっとも信頼できる、「原発に関するQ&Aまとめ」がある。
http://bit.ly/h8NWNK

チェルノブイリでは、3500ミリシーベルトが確認された。
今回、400ミリシーベルトが確認されたという(15日11時現在)。
この数字をいかに見るか。これも煽る言説は止めておこう。
チェルノブイリほどではなく、ただ、完全に安全だというわけではない。
言えることは、その程度だ。

また、冒頭の歌詞を引用しておこう。
「チェルノブイリには行きたくねぇ/あの娘を抱きしめていたい/
どこへ行っても同じことなのか」。
ただし、私たちは「行きたく」ない、と言ってはいられない。
まさに現場は、目の前にある。その際、個人ができることは何なのか。
それはささやかながら祈ることと、個人の立場からできるだけ冷静に
行動を取ることくらいだろう。そのために、専門家の知識や、
日本人特有の「落ち着き」が必要とされる。

繰り返す。
私たちは、この惨状の前に、なすすべはない。ただし、目の前に広がる状況は、
たしかにある。祈ることと、そして復旧に向けて冷静な行動をすること。

全員が当事者であるこの未曽有のなかで、私たちができることは、
その程度のことである。
今日も、祈ろう。

(坂口 孝則)

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