2011.1.24号
これからの時代に必要な『商売』の話をしよう

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アジルアソシエイツの坂口孝則が送る 
〜調達購買マネジメントの深層と真相と心操〜
─────────────────────────── 2011.01.24 ─

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☆今週のコラム「これからの時代に必要な『商売』の話をしよう」
☆調達・購買セミナー 『栃木』開催のお知らせ

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■ ☆今週のコラム「これからの時代に必要な『商売』の話をしよう」
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現在発売中の「AERA(朝日新聞出版)」において、
「子を入れたい『会社』」という特集がある。
http://www.aera-net.jp/latest/backdetail.html?id=173
そこで、なぜだか私(坂口)が「エコノミスト」として登場している。
名だたる16人のエコノミストのうち一人というわけだ。
詳しくは見ていただきたいけれど、私があげた業界の一つはなんと
「家電量販店」だ。
自分の子供を「入れたい」業界として、「家電量販店業界」をあげているのだ。

「消費者の低価格志向、モノあまり、円高・デフレ……という状況では、
ポイントの乱発や無理な値下げ、仕入れ先への執拗なコスト削減依頼など、
理不尽で不条理なことが多々起きる。このような絶望的な状況だからこそ、
商売の難しさを学ぶことができる。生きることはたやすくない、
という実感を伴う苦しい仕事を重ねることがのちのち人生の糧になる」

と書いたら、なんとそのまま載ってしまった。
半分皮肉で書いたつもりだったけれど、その他の記述も載っている。
逆に自分の子供を「入れたくない」業界としてあげたのは、
「ファストファッション業界」だ。

「円高の影響もあり、アジア生産を中心とするアパレル業界では、
安価で品質の高い商品を国内に提供することができるだろう。
また、各社とも独自の経営方針を持ち、商品戦略も先見の明がある。
SPAにおけるサプライチェーンマネジメントも優れている。
このように完成され、かつ将来のある業界では、
子供が会社の方針に異を唱えず迎合してしまう可能性があろう。
若きビジネスマンは絶望のなかで育ってほしい」

と、これもそのまま載ってしまった。これまでであれば、このような文章が
そのまま載ることはない。
ただ、逆説的に語るという戦略が功を奏したというべきか。
怒号混じりのなか、私のコメントはしっかりと掲載された。

ただし、これは「将来が見えない」現状において、
みんなが答えを求めている姿を表現しているのではないか。
(私のような人間の「答え」であっても)

これからぼくたちは、どう稼いでいけばいいのだろう。
何を学んでいけばいいんだろう。何を信じればいいのだろう。
そして、どう生きていけばいいんだろう。
そんな青臭くも、個人がもっとも切実に悩み、答えを求めているテーマがある。
漠然とした不安が全員を覆っているのだ。
ちょっと宣伝になってしまうけれど、
私の新刊ではこのテーマを真正面から取り上げた。
飯田泰之さんと私(坂口)の新刊『経済とお金儲けの真実』(徳間書店)のことだ。
http://amzn.to/i075pO
飯田泰之さんはマクロ経済学の立場から。
そして私は一人のビジネスマンとしてミクロな立場から。
多角的に社会を切りとることで、今の日本の現状と、将来への戦略を指し示した。

マクロな金融・財政政策の重要性は強調されすぎることはない。
また、政治解説者やジャーナリストが語る政党間のパワーゲームも、
たしかにこの国を大きく動かしているのだろう。
しかし、国政レベルの事象が理解できただけでは、
一個人としての何をやって良いのかわからない。
それにマクロな事象こそがすべてを支配するのであれば、
個人としては何もすることがないと無力感を抱くこともあるだろう。
マクロな状況認識からはじめて、それを読者一人ひとりのミクロな改善に
結びつけていくことはできないか。
これがこの『経済とお金儲けの真実』のもう一つのテーマだった。
「結局のところ、読者としては何をすればいいのか」。
そんな当然の疑問に答えられるように、
学問知を現場知に落としこむ工夫をたくさん施した。

この本に盛り込んだ内容は、堅苦しいものではなく、読者個人に密着したものだ。
日本のものづくりが没落していくなか、どうすればいいのか。
また個人資産運用のために最適な金融資産は何か。儲け話にどう接するべきか。
自己啓発書は「効く」のか。そして、ほんとうに最適な個人の学習法とは――。
これらを縦横無尽に詰め込んだ。
きっと、読者に驚きを与え、明日から生活に変化をもたらすだろう。
統計から見える日本の真実や、商売の現場で起こっている事象についても
たくさんお話しした。

現在の私たちは漂流者だ。
この数年間、多くのビジネスマンは絶えることのない漠然とした
将来の不安と対峙している。
そのあいだ、「ポジティブシンキング」や「努力すれば成果はあがる」という
アッパー系のビジネス書を読んでも、すべて徒労だった。
そして、「終わりなき不況」「給料減」「産業の空洞化」を経て、
たった数年前には予感にすぎなかったその不安や恐怖を、
いまでは自分の内臓のように感じている。
私たちが将来について語る言葉は病んでいて、そして弱い。

それならば、いま私たちがもっとも必要なのは「そこそこ幸せになる技術」
ではないか。本書はさまざまな経済事象を縦断したあとに、
そのような個人の生き方にも言及している。トップクラスでなくても良い。
個人が工夫して、できるだけ改善して、それでもダメだったら謝って
また再スタートすればいい。失敗しても、人生は終わりじゃない。
気楽に、軽やかに生きていく技術があればいい。
そのある種の諦観こそが、日本の「これからの時代に必要な」心持ちであり、
軽やかに「お金儲け」を実践していくための糧となるのではないか――。
最後に著者二人が一致したのは、この点だった。

『経済とお金儲けの真実』
http://amzn.to/i075pO

◇目次内容◇
はじめに
第1章 これからの日本経済でいかに儲けるか
第2章 ウソと誤解だらけの日本経済
第3章 儲けられる人、ダマされる人の違い
第4章 これからの「お金」の話をしよう
第5章 日本に蔓延する「日本人論」のウソ
第6章 今僕たちは何をすべきなのか?
おわりに

◇共著者について◇
・飯田泰之 75年東京生。エコノミスト。
東京大学経済学部卒業,同大学院経済学研究科博士課程単位取得中退。
現在,駒澤大学経済学部准教授,財務省財務総合政策研究所客員研究員。
専門は経済政策,マクロ経済学。
主著に『経済学思考の技術−論理・経済理論・データを使って考える』
(ダイヤモンド社),『経済は損得で考えろ』(エンターブレイン)など。


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■ ☆調達・購買セミナー 『栃木』開催のお知らせ
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2011年2月17日(木)に栃木県芳賀郡(JR宇都宮駅から車で約10分)にて
購買セミナーを開催いたします。

本セミナーは、様々な事例を通じて、

●調達・購買業務従事者の意識向上
●他社の調達・購買業務の施策を俯瞰する

ことで、ご参加者企業内での今後の取り組みの
ヒントを得ていただくことを目的としています。

≪お申込はinfo-ag@agile-associates.comまで!≫

日程 :2011年2月17日(木)
時間 :10時〜16時
場所 :栃木県芳賀町工業団地管理センター 小会議室
    http://www.hokoren.com/
    栃木県芳賀郡芳賀町芳賀台98
受講料:5万円/人(税込・昼食費込)
    ※同一企業から複数名ご参加の場合はお二人目より2割引いたします

講師 :坂口孝則

アジェンダ:
1. 調達・購買実務者の意識改革
 (1) 調達・購買担当者は何をすべきか
 (2) 調達・購買業務における気づき
 (3) 付加価値のある調達・購買業務

2. 変わりつつある日本の調達・購買
 (1) 2010年の調達・購買部門アンケートより
 (2) 米国ISM(Institute for Supply Management)の動向
 (3) 日本の調達・購買部門動向

3. 他社の事例と、世界の調達・購買の新たな潮流
 (1) 役割の広がる調達・購買部門、多様化するサプライヤ評価、
   広範囲化するサプライヤマネジメント
 (2) 材料調達の重要性向上、ダイバーシティーマネジメントの重要性、
   リスクマネジメントの重要性
 (3) 上流に関与した調達・購買活動

4. 各社の調達・購買業務改革事例
 (1) 開発購買:自動車某社の開発購買事例、精密機器某社の上流調達事例
 (2) 部門改革:繊維業某社の部門改革事例
 (3) サプライヤマネジメント:OA機器某社の社内外を巻き込んだ
   サプライヤマネジメントと徹底した原価改善事例

5. グループ討議:ケーススタディ「コスト低減と社内説得」

お申込方法:
  1)ご参加者氏名
  2)貴社名
  3)メールアドレス
  4)お電話番号
  5)ご住所(請求書送付先)

をご記載の上、info-ag@agile-associates.comまでお申込ください。

お申込期限:2月10日(木)17時

≪お申込はinfo-ag@agile-associates.comまで!≫

企業の個別研修をお引き受けします。
ご依頼、ご質問等々は、info-ag@agile-associates.comまで。

また、アジルアソシエイツでは、調達・購買に特化した
オープントレーニングを主催しています。
みなさま、HPからお申込みください!
http://www.agile-associates.com/training.html

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