2010.6.18号
「一般競争入札を考える/調達・購買情報源やコミュニティの多様化」
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アジルアソシエイツが講演するセミナーにお越し頂いた方々、
その他の機会に名刺交換をさせて頂いた方々にお送りしています。
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「目指せ!購買改革!!」
〜調達購買マネジメント最前線〜
─────────────────────────── 2010.6.18──
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☆今週のメッセージVol.1「一般競争入札を考える」
☆今週のメッセージVol.2「調達・購買情報源やコミュニティの多様化」
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■ ☆今週のメッセージVol.1「一般競争入札を考える」
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国および地方公共団体の契約は原則として
一般競争入札が会計法予決令で義務つけられています。
これは『入札情報を公告して参加申込を募り、
希望者同士で競争に付して契約者を決める方式』だそうです。
一方で民間の契約業務に関しても一般競争入札のような方式が
一般的であるか、というとそうではありません。
契約する対象が何か(直材なのか経費なのか、
継続購入なのか単発購入なのか)にもよりますが、
どちらかというと推奨サプライヤ数社に対して
RFQ(Request for Quotation)を出し、相見積りや入札、
オークションで最終決定というような
所謂指名競争入札(的)な契約方法がスタンダードだと言えます。
それでは何故公共調達は一般競争入札を義務つけているのでしょうか?
今回は一般競争入札のメリット・デメリットと
新しい契約方法について述べます。
一般競争入札の第一のメリットは公平性・透明性の確保であり、
言い換えれば「機会均等」です。
また随意契約に比べて「競争喚起」が可能である、というのも
大きなメリットです。
特に公共セクターの場合には「機会均等」の確保は第一の目的となります。
公告により多くの企業が入札に参加できるということは、
公平性という点からは最も良い方式であると言えるでしょう。
一方でこの方式は一般競争入札のデメリットにもつながります。
これは業務の煩雑性・手間です。
入札図書の作成→入札情報の公告→説明会の実施→入札→開札という
一連のプロセスを法令やルールに則って実施しなければならないことは
非常に大きな手間を伴います。
もう一点上げられるデメリットは取引先の評価・選定にかかるリスクです。
入札の参加に関しては省庁統一資格があり
参加資格の審査も事前に行われます。しかし実態としては
入札参加資格が得られないということは殆どありません。
そうすると落札したサプライヤ(契約業者)が
きちんと物品やサービスの提供をしてくれるか、という点が
取引先の評価・選定にかかるリスクとして上げられるのです。
民間では全く今まで取引のなかったサプライヤとの取引は
通常慎重に進められます。
まずは書類審査から始まり、工場の視察、プロトタイプでの確認等を
行った上で最初は小さな金額の契約からスタートし、
実績に応じて徐々に取引額を増加させていくのが一般的です。
民間のバイヤーは「新規サプライヤとの取引によって
何らかのトラブルに巻き込まれる」ことを最も恐れます。
これが民間での契約業務のスタンダードが指名競争入札(的)である
理由の一つになっているのです。
それでは一般競争入札と指名競争入札のどちらの方法がよいのでしょうか?
私は一般競争入札のメリットを生かせるような
新しい指名競争入札のやり方が一番良いのではないかと考えます。
まずは「競争喚起」についてです。
この点では、購入品目毎に推奨サプライヤを設定すると同時に常に
「新しい良いサプライヤがいないかどうか」
つまりサプライヤ探索を行うことで競争喚起を実現できます。
また推奨サプライヤも品目毎に数社設定することで、
常に(案件毎に)数社間の競争を喚起することも可能です。
「機会均等」については指定業者(推奨サプライヤ)になるための機会を
定期的に作ることで実現できます。
例えば品目毎の推奨サプライヤの見直しを半年や一年に一度、
入れ替え戦を行い新規業者が参入する機会を作ればよいのです。
またこれはサプライヤが固定化することを防ぐことにもつながり
「競争喚起」にもつながります。
民間の場合指名競争入札(的)なやり方がスタンダードであると
述べましたが「競争喚起」や「機会均等」のための
このような入れ替え戦を仕組み化している企業はあまり多くはありません。
何となく今まで付き合いがあったサプライヤに
決まったように発注していて「緊張感のある協調」ではなく
「癒着的な協調」の関係性にしかなっていない企業も多いです。
一方で公共側では一般競争入札方式があまりにも手がかかるため、
安易に随意契約方式を採用していることも否定できません。
「効率性」を高めながら「競争喚起」「機会均等」を
確保するための手法として新しい指名競争入札のやり方を
検討していくことが必要なのです。
新しい指名競争入札のやり方を検討する上で欠かせないのが
推奨サプライヤの考え方になります。
これは継続的な取引を前提とした
サプライヤマネジメントの考え方そのものなのです。
(野町 直弘)
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■ ☆今週のメッセージVol.2「調達・購買情報源やコミュニティの多様化」
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私がアジルに入社したのは2005年の7月、あと半月で入社5年となります。
その5年間を振り返って、今を見た時、購買業界で一番変わったものを
あげるとするならば、購買に関する情報源や人脈を広げるための
コミュニティの多様化・充実だと確信しています。
私が入社した当時は、調達・購買を学ぼうと思っても、
書籍が2〜3冊ある程度。
しかし、小難しい内容の書籍が多く、
購買業務を理解するのに非常に苦しんだ記憶があります。
結局は自社の過去の提案書や報告書をひっくり返しながら、
自分なりに理解を進め、日々のコンサルティング業務に携わって、
自主自立型で覚えてきました。
また、ネットワーク会も発足直後であったため、
頻度、会員数も今と比較すると少なく、コンサルティングのお客様以外、
購買の実務者と触れ合う機会は限られていました。
今、現在は、購買に関する情報源、スキルアップのためのインフラ、
そして購買業界の方々と人脈を作る為のコミュニティなど、
購買調達として生きていく為の参考となる、
そして必要な情報・人脈を集める場が多様化し、充実しています。
以下、いくつか例示してみましょう。
■情報源
1.メルマガ(無料、有料)
坂口孝則の無料メルマガ「世界一のバイヤーになってみろ」から始まった
購買関連のメールマガジン。
今では数多くの種類が出されています。
弊社からのメールマガジンもそうですが、
個人の無料メルマガでは、「中国調達とものづくりの現場から」や、
有料メルマガ(牧野氏と坂口の「ほんとうの調達・購買・資材理論」)、
企業の無料メルマガなどなど。
探して頂ければ本当に多くの旬なメルマガに
出会えるのではないでしょうか。
2.書籍
現在は様々な書籍があふれています。
弊社の野町、坂口の著書もありますが、それ以外にも、
ATカーニーの「最強のコスト削減」、アクセンチュアの「強い調達」など
コンサルティングファームがコスト削減や購買に触れた
書籍を出しています。
つい最近では「世界一わかりやすいコスト削減の授業」といった
書籍も出されており、調達・購買やコスト削減に関連する書籍は
これからも増え続ける事と思います。
3.コミュニティ
・ネットワーク会+メーリングリスト
・私塾
・バイヤーズハブ
などなど、購買プロフェッショナル達があつまる交流会であり、
非常に有意義な情報提供・交換の場となっています。
また、最近では、購買ネットワーク会のメーリングリストでの
議論も非常に活性化しています。
一例をあげると、
直接材・・・部材の供給危機、海外調達の注意点
間接材・・・印刷機器のコスト削減の相談、
共通・・・購買部門の組織方法など。
面白い議論が多数取り交わされております。
また、著名な購買コンサルタントによる海外Webセミナーの紹介等、
興味深い内容が非常に多くなっています。
まだ未入会でネットワーク会のメーリングリストにご興味のある方は、
以下のURLから是非お申し込みください。
http://bit.ly/bJBcEj
■最近の流行(コミュニティ)
・Twitter
今話題のTwitterです。
Twitterでは、購買ネットワーク会の実況のみならず、
普段の購買担当者のつぶやき、毎日の購買Newsなど、
実務に役立つ内容や、購買担当者の悩みなどがリアルに伝わる場です。
アジルアソシエイツでも、1日1件〜2件程度、
興味を持った購買Newsの書き込み(ツイート)をしています。
購買関連の書き込みは以下をチェックしてみてください。
http://bit.ly/dpUGRP
私は、メールにはなくて、Twitterにある魅力は「強制感のなさ」であり、
「障壁の低さ」だと感じています。
例えば、メーリングリストに書き込むほどの事ではないが、
誰かに聞いてほしいような内容が皆様にもあるでしょう。
そういった日々の業務の悩みを書きこんでみてください。
他の方からアドバイスをもらえる可能性もあります。
メールマガジンが大きなを解決する為のツールであり、
ナレッジ面での補完ツールだとすると、Twitterは小さな相談を
解決する為のツールであり、購買担当者をメンタル面からサポート、
フォローする為のツールなのかも知れません。
個人的には本メルマガ読者の皆様にも是非Twitterに登録頂いた上で、
Twitterで日々の購買の悩みを人それぞれでつぶやき、
語り合える場所をつくっていければ・・・と考えております。
★最後に
今回のメルマガでは購買に関する情報源やコミュニティを述べてみました。
購買関連の業務に従事する方、知識を増やそうとし、
人脈を増やそうとする為の環境は、一昔(五年前)に比べて
恵まれているのは間違いないです。情報源も十二分にありますし、
人脈もできやすい社会になったのではないでしょうか。
しかしながら、それらを生かすも殺すも自分次第です。
これらの情報に触れるか、触れないか、人脈を作れるのか、そして、
最後にそれらを自分にプラスしていくことができるのか。
「思考」し、「行動」し、「実現」していく事が必要になります。
この購買情報化社会の中で私たちコンサルタントのみならず、
購買実務家が生き抜いていく為には、
このようなキーワードを意識する必要があるのかも知れません。
(奥田 高太)
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