2010.2.12号
「購買部門の歩き方/自動車リコール問題を考える」
アジルアソシエイツでは、メールマガジン「目指せ!購買改革!!」を発行中(隔週/無料)です。
ぜひお申込下さい。
メールマガジンの新規購読申込のページへ
───────────────────────────────────
このメールは、アジル アソシエイツのお客様、
アジルアソシエイツが講演するセミナーにお越し頂いた方々、
その他の機会に名刺交換をさせて頂いた方々にお送りしています。
───────────────────────────────────
「目指せ!購買改革!!」
〜調達購買マネジメント最前線〜
────────────────────────── 2010.2.12────
┏┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
◆┃ INDEX
┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
☆今週のメッセージVol.1「レポート発行のお知らせ」
☆今週のメッセージVol.2「購買部門の歩き方」
☆今週のメッセージVol.3「自動車リコール問題を考える」
☆メール配信アドレスの変更について
□■………………………………………………………………………………………
■ ☆今週のメッセージVol.1「レポート発行のお知らせ」
■□
■□………………………………………………………………………………………
弊社はレポート第11段
「中堅製造業における購買業務改革 〜購買力の強化に向けて〜」を
発行しました。
リーマンショック以降、購買部門に対する経営陣の期待が高まっています。
本レポートでは、
我々が支援させて頂いた中堅製造業における購買業務改革の経験を基に、
購買部門が抱えている課題を整理した上で、
課題に対する解決策の提案や事例をご紹介しております。
是非ご一読下さい。
ダウンロードは、以下のURLからお願いいたします。
→http://www.agile-associates.com/2010/02/vol11.html
ご意見、ご感想等ございましたら、
info-ag@agile-associates.comまでお願いします。
□■………………………………………………………………………………………
■ ☆今週のメッセージVol.2「購買部門の歩き方」
■□
■□………………………………………………………………………………………
先日ある地方の中堅中小企業の経営者の方たちや
営業の方の前で話をする機会がありました。
私は仕事がら研修やセミナーで話をする機会が多いのですが、
どちらかというと企業の購買部門の方に対して話をする機会が圧倒的に多いです。
今回はそういう意味で、売り手に対して
「企業のモノの買い方」について話をするという貴重な機会でした。
題して「購買部門の歩き方」。
実は今回話をする時に、
どのような話をすれば「売り手」が興味深く感じてくれるだろうか?
「売り手」として当たり前と考えていることが
「買い手」側の事情を考えるとそうでもないことだったりする。
それが何か?ということをいろいろ考えました。
改めてそう考えると色々思いあたることがあります。
例えば、新規売込の時によく「とりあえず見積してください」と
よくバイヤーさんに言われると思います。
皆さん見積を出して、その後数カ月放ったかしになることが良くあると思います。
(そういうことありませんか?)
何故か?
多分あなたが出した見積は既存サプライヤの価格よりも
ちょっとだけ安いというケースなのです。
もし高ければ、「高いから採用できません」とバイヤーは言うでしょう。
もしちょっとだけ(例えば5%)安ければ、
基本的にはバイヤーさんは積極的に切替をしようとは思いません。
何故なら、基本的には切替したくないからです。
じゃあ10%安かったらどうするでしょうか?
これはバイヤーさんによります。積極的なバイヤーさんで
尚且つコスト削減の圧力が強い今のような時期であれば多分切替するでしょう。
ただ、そうでなければ切替ないことも十分考えられます。
「十分安いのに何故?」って。
多くの企業でサプライヤ選定はバイヤー個人に任されているからなのです。
10%安くても、担当者がもしサプライヤを変えたくなければ
バイヤーは既存サプライヤとネゴをして10%近くコストを下げてしまいます。
このようにサプライヤ選定のプロセスが不透明なことが
見積書の放ったらかしの原因になっているのです。
また、売込側からするとバイヤーとの接点を持つにはどうしたらよいか?
ということも常に考えているでしょう。
よく「バイヤーはどうやってサプライヤを探しているのか?」と聞かれます。
それに対する答えは「積極的には探していない」です。
むしろ、バイヤー担当者よりも開発購買担当者や
サプライヤ開拓担当者のような人間がいる企業ではそういう人に
如何にリーチできるかがポイントになります。
こう考えると売り手が新規顧客を見つけるためには
「いつ」「誰に」「どのように」攻めるかが
結構重要なポイントであることが理解できます。
逆に言うと、買い手としては売り手にどのようにコンタクトしてほしいか?
どのような提案をしてほしいか?正直あまり伝わっていないかもしれません。
今回売る側にどのような話をすれば良いか、と改めて考える機会があって、
実は買い手が売る側にニーズを伝えきれていないことも
大きな問題の一つだな、と感じました。
以前VoS(ボイスオブサプライヤ)を聞きましょう、という話をしましたが、
サプライヤから話を聞くことも大切ですが、
サプライヤに対してどのような提案が、いつ欲しいのか?を伝えることも
買い手にとっては大切な資質だなと改めて考えさせられることにつながりました。
(野町 直弘)
□■………………………………………………………………………………………
■ ☆今週のメッセージVol.3「自動車リコール問題を考える」
■□
■□………………………………………………………………………………………
T社のハイブリッド車のブレーキに関するリコール問題ですが、T社のみならず、
自動車業界の復調に大きな影響を与えかねない騒動となっています。
先日に社長および副社長による会見が開かれましたが、
今回の問題への対応や全社的なリスク管理体制について
厳しい質問が記者の方々から飛び交っていました。
リスク管理に関しては、発生をできるだけ防ぐという発生前対策と、
発生した場合にどう対応すうかという発生後対策がありますが、
今回の批判の対象となっているのは発生後対策に関してです。
いろいろな記事でたり、さまざまな報道がされていますが、
後手後手の対応となってしまっている印象です。
しかしながら、発生前対策に関しては、
調達という観点からも重要視すべき点であります。
今回のブレーキ問題にしても、
少し前に問題となったフロアマットの問題にしても、
現地サプライヤからの調達品です。
もちろん、品質管理の問題もあるのですが、
現地調達比率をあげていこうという基本戦略の諸刃の部分が
少しでてきている感があります。
現地調達を進めて行く理由として、
コスト削減と社会的責任の2つがあると思います。
コスト削減に関しては、
人件費格差がある地域ではそれだけで調達コストが下がりますし
(今回は米国なのでこれはあてはまりませんが。)、
輸送費用や在庫量の圧縮により生産コストの削減となります。
社会的責任に関しては、今回のテーマでは少し余談になりますが、
企業経営の中でもお金に換算しにくいので非常に難しいところではあります。
しかし、グローバル進出する企業にとっては
現地の雇用を促進するということは重要な使命です。
また、その企業の現地対応が国家同士の友好関係にも多大な影響を与えます。
さて、今回のリコール問題で考えるべき点は、
現地調達を進めれば進めるほど生産コストは下がっていくのですが、
問題が発生した場合、海外である故に対応コストが多大であり、
苦労してコスト削減をおこなって捻出した利益すらも
一瞬で吹き飛ばす側面があるということです。
また、現地調達以外のコスト削減施策としての共通部品化も、
今回はさらに被害を増加させる結果となってしまいました。
当然、ある部品で問題があった場合、
それを利用している全ての車種に影響するからです。
部品共通化は設計でつくりこむコスト削減策の基本ですが、
当たり前のことなのですが少なからずマイナス面もあるということです。
調達部として、設計段階からのコスト削減への関わりや
サプライヤ管理は重要なテーマですが、その深さを改めて考えされられました。
(江本 真一)
□■………………………………………………………………………………………
■ ☆メール配信アドレスの変更について
■□
■□………………………………………………………………………………………
メール送信アドレスを変更いたしました。
今後はmailmagazine@agile-associates.comより送信いたします。
自動フォルダ仕分等の設定をされております場合は、
お手数ですがご変更下さいますようお願い致します。
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
■ご感想・リクエストなどはこちらまで
mailto:info-ag@agile-associates.com
■購読・バックナンバーはこちら
→ http://www.agile-associates.com/mail_magazine/
■購読解除はこちら
→ https://s.blayn.jp/bm/p/f/tf.php?id=agile
株式会社アジルアソシエイツ
URL:http://www.agile-associates.com/
バックナンバー 一覧
- 2010.6.18号
「一般競争入札を考える/調達・購買情報源やコミュニティの多様化」 - 2010.6.7号
「調達改革推進者を讃える その2」 - 2010.5.21号
「調達改革推進者を讃える/「事業仕分け」からの示唆」 - 2010.5.7号
「ISM総会に出席して/2010年の購買トレンド」 - 2010.4.23号
「何故サプライヤマネジメントは重要なのか?/信じられない価格のiPad」 - 2010.4.9号
「LCBと中部購買ネットワーク会/4つの購買ジンザイ」 - 2010.3.29号
「売り手と買い手の境界/広告宣伝費」 - 2010.3.12号
「公共調達と民間調達/間接材購買の見える化」 - 2010.3.1号
「調達・購買関連情報ソース/購買業務のオペレーション」 - 2010.2.12号
「購買部門の歩き方/自動車リコール問題を考える」 - 2010.1.29号
「良いコスト削減と悪いコスト削減/購買部門評価」 - 2010.1.15号
「技術を買う/サプライヤ評価とサプライヤ戦略」 - 2010.1.4号
「年頭挨拶/セミナー開催のお知らせ」 - 2009.12.25号
「「『徹底力』『継続力』が企業を救う/「『知っていること』と『実際に出来ていること』」 - 2009.12.14号
「説明責任と後出しジャンケン/エコとコスト削減」 - 2009.11.30号
「買う技術〜企業の構造的な改革は行われたのか?〜/バイヤーの育成」 - 2008.11.17号
「買う技術〜継続的なコスト削減の仕組みつくり〜/事業仕訳について」 - 2009.10.30号
「関西ネットワーク会とやってみよう/全社コスト削減の取り組み状況について/調査 報告会 開催のお知らせ」 - 2009.10.16号
「『設計魂と購買魂』サイト掲載のお知らせ/長期契約と複数年決算/中小企業診断士」 - 2009.10.02号
「交流会からの刺激/『納得解』を探そう」 - 2009.9.18号
「不正支出を防いで購買業務を進化させよう/外部研修の難しさ」 - 2009.9.7号
「調達コンサルタントのつぶやき/納得感」 - 2009.8.21号
「開発購買という活動/コスト削減の功罪」 - 2009.8.7号
「電子入札の活用/コスト削減の種/「リバースオークション事例紹介セミナー」開催のお知らせ - 2009.7.17号
「アジルアソシエイツの信条/身の回りにはコスト削減の跡/セミナー開催のお知らせ」 - 2009.7.3号
「野町より皆様へお知らせ/調達・購買改革の広がりと業務改革リーダー/当たり前のこと」 - 2009.6.19号
「GM(ゼネラル・モーターズ)の経営破綻/プロジェクトで自分に問いかけること」 - 2009.6.5号
「あなたの会社の見える化は間違っていませんか?〜その2〜/プロジェクトマネジメント力/日本最大の調達・購買界の交流会「バイヤーズハブ」のご案内 - 2009.5.22号
「見える化/購買部員のキャリア形成/調達・購買界の交流会のご案内」 - 2008.5.8号
「人脈仕入術/目指せ!意識改革!!」 - 2009.4.24号
「有効な不況の使い方/『CSR調達』は厄介なもの?」 - 2009.4.10号
「調達本出版ものがたり/カッコいい購買部」 - 2009.3.27号
「バイヤーと数字/知識を得るための学習/書籍『調達・モノを買う仕事』発刊のお知らせ」 - 2009.3.13号
「代表からのメッセージ/弊社代表野町が購買本を出版します/携帯電話ショップで購入したもの/日経Tech-on!に弊社代表野町の連載コーナーがスタートしました」 - 2009.2.27号
「コンサルタントの信念とお客様の言葉/相手の歴史を知る」 - 2009.2.13号
「ウエッジシェアリングと物を買う無駄の排除/サプライヤ・リレーションシップ」 - 2009.1.30号
「バイヤーはこれでいいのか?/新聞について考える」 - 2009.1.16号
「企業の盛衰は人が制す/作る人・売る人・買う人が共有する『思い』」 - 2009.1.5号
「年頭挨拶」 - 2008.12.26号
「2008年調達購買界5大ニュース/なぜ働くのか」 - 2008.12.15号
「購買係心得帳その2/『また手伝いに来て下さい』『はい、よろこんで』」 - 2008.11.28号
「購買係心得帳/壊れ窓を作らない」 - 2008.11.14号
「バイヤーの逆襲/契約期間中の値上要請にどう応えるか?」 - 2008.10.31号
「ステイクホルダーマネジメントの重要性/購買部・購買担当者のチャンス」 - 2008.10.18号
「我々は半分しかわかっていない」 - 2008.10.6号
「トヨタの強さはクレドにある/サービス商材の購買の秘訣」 - 2008.9.19号
「ギルドの進化/妻は立派なバイヤー?」 - 2008.9.5号
「調達することの難しさ/交渉の難しさ」 - 2008.8.22号
「お疲れ様でした/購買四半世紀/セミナー開催のお知らせ」 - 2008.08.08号
「ケーススタディのすすめ/新しい購買の役割」 - 2008.7.25号
「バイヤーのゴールキャリア/バイヤー人材流動化について」 - 2008.7.11号
「エンジニアとバイヤーの境界/日本の買い負け」 - 2008.6.27号
「調達・購買の将来/長篠の戦いについて考えたこと〜織田信長の発想〜」 - 2008.6.13号
「人材採用と人材育成/バイヤー出身の小説家について考えたこと」 - 2008.5.30号
「原料高騰に打ち勝つ現場学!/フードチェーンについて」 - 2008.5.16号
「交渉しない技術/第93回ISM年次大会について」 - 2008.5.2号(コスト高騰の圧力に勝つ/英国ブレア改革を思い出して考えたこと
- 2008.04.18号(いけてるバイヤー、いけてないバイヤー/人材育成セミナーに参加して考えたこと)
- 2008.4.4号(トータルコストの最適化/無駄を生み出すバイヤーの弊害)
- 2008.3.21号(小売バイヤーと製造購買に求められる資質の違い/バイヤーの新しい職場)
- 2008.3.7号(現場学と物語/賃金格差とバイヤー評価)
- 2008.2.22号(時間を買う!/成果を上げるバイヤーの条件?事業責任者と対等に話ができること?
- 2008.2.8(購買・調達の世界を広めるための試み/バイヤーにとって必要な能力
- 2008.01.25号(GEとトヨタの共通点とは?/バイヤー交渉について)
- 2008/1/4号(バイヤーに万歳を!/成長するバイヤーの条件)
- 2007.12.14号(バイヤー対統計学/サブプライムローンとサププライチェーンの共通項
- 2007.11.30号(プロフェッショナルバイヤー考/調達とM&A ?バイヤーの新しい職域?)
- 2007.11.16号(何故私は購買コンサルンタントになったのか?/CXエンジン選定について)
- 2007. 11.02号(マネジメントが変わらないと購買は変わらないのか?/購買業務の分業体制)
- 2007.10.19号(購買・調達力の強化が会社を救う/今時の購買課長)
- 2007.10.05号(カリスマバイヤー/仮発注撤回記事を読んで思うこと)
- 2007.09.21号(日本人バイヤーの競争相手/調達・購買部門の問題は人手不足なのか?)
- 2007.09.07号(開発購買考/食のサプライチェーンとサプライヤ評価)
- 2007.08.24号(環境物流について思うこと/バイヤー冥利に尽きる)
- 2007.08.10号(バイヤーの特性/集中購買は何故進まないか?)
- 2007.07.30号(バイヤーの特性/集中購買は何故進まないか?)
- 2007.07.17号(サプライヤマネジメントの重要性/サプライヤの顔が見えるということ)
- 2007.06.29号(これからのバイヤーに要求される能力/企業の構造改革は進んだのか?)
- 2007.06.15号(ものづくりの技術革新とバイヤー/購買BPOへの期待)
- 2007.06.1号(開発委託の調達/調達・購買戦略)
- 2007.05.21号(購買コスト削減とPL/レアメタル調達について)
- 2007.05.02号(供給リスクマネジメントについて/購買を変えるムーブメント)
- 2007.04.27号(コスト削減のこつ)
- 2007.04.13号(ルールと柔軟性?購買業務の今と昔?/バイヤーらしさ)
- 2007.03.30号(コスト削減の大事なポイント)
- 2007.03.16号(購買部の2007年問題/ものづくりにとって重要なこと?構内請負の記事を読んで考えたこと?
- 2007.03.02号(購買部は必要か?/公共調達のあり方について?最高裁の調達プロセス?)
- 2007.02.16号(調達購買マネジメント本の発表その2/徒弟制度とバイヤー教育)
- 2007.02.02号(購買リスクマネジメント)
- 2007.01.19号(都会のバイヤーと田舎のバイヤー/共同調達を成功させる方法)
- 2007.01.05号(調達購買マネジメント本の発表)
- 2006.12.22号(購買農業論/バイヤーの資質「しつこさ」)
- 2006.12.08号(上司と部下のコミュニケーション/知のサプライチェーン)
- 2006.11.24号(調達・購買部門の人材育成/専門性の高い商材の購買管理)
- 2006.11.09号(原材料市況の高騰とバイヤー/バイヤー業務の難しさとは)
- 2006.10.27号(内部統制とリスクマネジメント/進化する購買ネットワーク会)
- 2006.10.13号(調達・購買業務アンケート2006を終えて/依然解決されない開発購買)