2009.12.25号
「「『徹底力』『継続力』が企業を救う/「『知っていること』と『実際に出来ていること』」

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        「目指せ!購買改革!!」     
      〜調達購買マネジメント最前線〜
──────────────────────────2009.12.25────

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 ☆今週のメッセージVol.1「『徹底力』『継続力』が企業を救う」
 ☆今週のメッセージVol.2「『知っていること』と『実際に出来ていること』」

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■ ☆今週のメッセージVol.1「『徹底力』『継続力』が企業を救う」
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先日、日経新聞でファミリーレストランの
「サイゼリア」の強さに関する記事を読みました。
“サイゼリアはファミリーレストランの中でも最高水準の時給レベルであり、
その引下げは一度もない。にも関わらず営業利益率は10%強であり、
業界内でもダントツである。その理由は「生産性の向上」の徹底力にある。”
というような記事です。

以前も「サイゼリア」の経営について
10年前位にテレビで見ることがありましたが、
その時は「数字」による経営を徹底している、という話だったと記憶しています。
理系の社員を多く採用し、経営や店舗の事業成績などを徹底的に数字で分析し、
問題を早期発見し、課題解決していく、というような内容でした。

今回の新聞記事で驚いたのは、
ますますその数値主義を徹底し継続していることでした。

「店内清掃について科学的解析を行い、掃除機ではなく、
120センチ幅のモップを使うことで生産性が2倍に跳ね上がった。
また作業が楽になった。」
「急激な客数の増減で店舗作業が乱れることを避けるために、
期間限定の値引きはしない。」等々、
常識化した概念や考え方を徹底的に検証して「生産性向上」を徹底的に追及する。

それもかなり前から10年以上も続けている。
私は何に一番関心したかというとその「継続力」です。

一過性の取組みで「生産性向上」や「コスト削減」を行うのは
それほど難しくありません。
今年の弊社購買部門調査でも回答企業の91%が
「全社コスト削減活動を推進中」と回答しています。
また日経新聞の社長100人アンケートの「2010年の経営課題は?」
という質問に対しても
「製品・サービスのコスト低減」が37.1%とトップ項目になっています。
しかし、どれ位の企業が「徹底的」かつ「継続的」な活動として
取組み続けていけるでしょうか?

そのようなことを考えているうちに再度日経新聞にトヨタ自動車の記事を見ました。
「部品調達コスト トヨタ、3年で3割減」
記事を読んで一昨年の調達革新大会で
トヨタ自動車の調達部門担当常務がおっしゃっていた言葉を思い出しました。
「トヨタは何か特別なことをやっている訳ではない、
(普通のことを)『地道に、愚直に、徹底的にやりきる』だけだ。」

(野町 直弘)

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■ ☆今週のメッセージVol.2「『知っていること』と『実際に出来ていること』」
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お客様に提案をしたり、セミナーでお話をした際に時として
「内容として特に新しことはなかった」
「それなら既に知っています」
「やろうと思えばそれならできます」
そんな感想を頂くことがあります。

確かに、普段から情報収集に努め、勉強されている方からすると
当社からの初回の提案は、まずは基本的なオーソドックスな内容となるため
然程、新鮮な提案とは受け止められないケースがあります。

では、実際に「知っていること」が既に実行に移され、
高いレベルで「実際に出来ている」のかを伺うと
必ずしもそうではないとのお答を頂くことがあります。

このように、知識として「知っていること」と「実際に出来ていること」
に乖離があるケースは、仕事のシーンでなくとも私生活でも多々あります。

たとえば、ダイエット(減量)の理屈は、「消費カロリーよりも多く摂取しない」
要は「食べすぎなければよい」と極めてシンプルで誰にもわかっている話ですが、
実際に行動に移せない人は、多くいます。

何かを変えたり、新しいことに取り組むことには、
それなりの労力や工夫が要ります。
せっかく集めた情報や知識も、実現されていないのでは、
その価値は半分以下でしょう。

当社としても、内容として新鮮なご提案はもちろんですが、
「わかってはいるけど、出来ていない」
「やろうと思ってはいるけど、まだやっていない」
このような実行の妨げになっている点について
「なぜできないのか」
「どうすれば出来るのか」を
共に考え支援をしていきたいと思っています。

(田中 亮)

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