2008.12.26号
「2008年調達購買界5大ニュース/なぜ働くのか」

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      〜調達購買マネジメント最前線〜
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  ☆今週のメッセージVol.1「2008年調達購買界5大ニュース」
  ☆今週のメッセージVol.2「なぜ働くのか」
  
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■ ☆今週のメッセージVol.1「2008年調達購買界5大ニュース」
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皆さん、ご愛読ありがとうございます。

今回のメルマガが今年最後になります。

今回は2008年の調達・購買界(そういうものがあるのか?)のニュースを
取り上げてみました。

1.世界経済環境の激変により調達・購買部門に
「百年に一度のチャンス」が訪れる。
 今年の7月をピークに原油等の市況は急落しました。
また円高も拍車がかかり、
円ベースでの市況は過去数年見られないほど急落しています。
世間的には百年に一度の恐慌ですが、
今年の春頃までは「資材高騰」に悩まされたバイヤーにとっては
百年に一度のチャンスが訪れています。
一方でいい値上げをしていた企業と悪い値上げをしていた企業で
今後資材費低減のペースや幅は異なってきます。
トップラインが低下している現状、
企業収益に大きな貢献ができるのは調達・購買部門です。
今後来年の春先までに企業の調達・購買力の真価が
問われる状況になっています。

2.買うという仕事を社会に認めさせる本の出版
 これは私の友人でもある坂口さんのご尽力の賜物です。
今年の始めに「牛丼一杯の儲けは9円」
秋口に「営業と詐欺のあいだ」が出版されました。
これらの本は従来では考えられませんが、新書として出版され、
世の中の多くの人に興味深い本として取り上げられました。
調達・購買界を社会に認めさせるための試みだと言えるでしょう。

3.バイヤーのための交流会「購買ネットワーク会」がますますパワーアップ
 元々3年前に坂口さんと始めた購買ネットワーク会ですが
一層パワーアップし、17回まで回数を重ねました。
また最近では各回とも参加申し込みから一週間程度で
常に定員一杯になる状況です。
6月の第15回購買ネットワーク会の模様は
日経ものづくりの取材を受け紹介されました。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080703/154296/
また、11月には第一回の関西購買ネットワーク会が発足。
名実ともに「バイヤーのバイヤーによるバイヤーのための会」に
成長していきました。

4.調達・購買BPO事業の立ち上げ
 S社やA社が間接材の調達・購買BPO
(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業を立ち上げました。
これらのビジネスは今後日本の間接材購買の中で
大きな流れを作っていきます。
従来であれば自前で人員の確保、システム導入、システム運用、
購買オペレーション支援を行っていたものを業務毎請け負うという
ビジネスモデルです。
今後これらのビジネスの活用により
調達・購買改革の裾野がますます広がっていくものと考えられます。

5.今でももっているアジルアソシエイツ
 最後は手前みそになりますが、弊社も立ち上げ6年半が経過しました。
今年の2月には、私自身最初の出版になりますが坂口さんとの共著で
「だったら世界一の購買部をつくってみろ!」を出版しました。
益々の反映と急激な成長とはいきませんが、地道な低成長を続けています。
今年を振り返ってみると、
調達・購買改革を行う企業の裾野が急激に広がっていることを実感します。
従来の超大企業主体の取組が中堅企業まで広がっているのです。
厳しい経済環境ですが、今後一層この動きが続くことを期待しています。

と、ここまで5大ニュースを殆ど私の私見で選んでみましたが、
10大ニュースとなるとなかなか思いつきません。

来年は10個ニュースが取り上げられるよう、
またその一端を弊社で担えるように頑張っていきたいと思います。

最後になりますが、今年を表現する私の一文字は「創」です。
5大ニュースでも多くの「創」がありました。
一方で私自身としてはこれからの調達・購買部門やバイヤーの
目指す役割は「創」ではないかと多くの場面で実感してきました。
「モノを見極める目を持つプロとして価値を創造する」
このような皆さんの役割を今後とも支援すると共に
来年は「創」を「実」につなげていきたいと考えています。

それでは皆様よい年をお迎えください!!

(野町 直弘)

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■ ☆今週のメッセージVol.2「なぜ働くのか」
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激動の2008年もあと1週間ほどで終わりを迎え、
新たな年 2009年を迎えようとしています。

年末年始にはコタツでゴロゴロ、箱根駅伝を見ながら・・・
などといいたいところではありますが、
その年末年始に1つ皆様に考えていただきたいことがあります。

「なぜ 働くのか」

これは田坂広志さんの著作のタイトルです。
その書籍の中では「思想」が「現実に流されない錨」として
必要なものであることを説いており、その「思想」を生み出すために
「なぜ働くのか」を問いつづけるよう記しています。

この、「なぜ 働くのか」というフレーズは
非常に興味深いと共に考えされられる言葉です。
自分の浅はかな思想を浮かび上がらせると共に考える力を与えてくれます。

それでは皆様考えてみて下さい。
「なぜ バイヤーとして働いているのでしょう。」
「なぜ 今の会社で働いているのでしょう。」
「そもそも なぜ働いているのでしょう。」

この場ですぐに答えが出せる人はほとんどいないのではないでしょうか。
(少なくとも私は答えられません。)
しかし、それでいいのです。

考えることがきっかけとなり、
自分の向かうべき道が見えてくる。
それこそがこの言葉のもたらす最大の成果だと思います。

話は変わりますが、
組織もこの問いに対する答えとして企業理念などを持っています。
が、その答えに向かって進んでいる企業もあれば、
進んでいない企業もあります。
答えに向かって進んでいない場合には前に用意していた答えを変えるか、
明確に前の答えに向かうか、すべきではないでしょうか。

最後になりますが、この「なぜ」という問いは、
本当に深いところまで道筋をつけてくれるフレーズです。
年末年始は「なぜ働くのか」を「なぜ」で掘り下げ、
新しいスタートへと役立ててみてはいかがでしょうか。
私もこの年末年始に答えを探して見ます。

(奥田 高太)

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