2008.9.19号
「ギルドの進化/妻は立派なバイヤー?」
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「目指せ!購買改革!!」
〜調達購買マネジメント最前線〜
──────────────────────── 2008.9.19────
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☆今週のメッセージVol.1「ギルドの進化」
☆今週のメッセージVol.2「妻は立派なバイヤー?」
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■ ☆今週のメッセージVol.1「ギルドの進化」
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先回のメルマガでは、物を買うことの難しさについて話をしました。
それではこのような「難しい仕事」をやっている人たちの
モチベーションはどこにあるのでしょうか?
先日第16回の購買ネットワーク会が開催され、
60名弱のメンバーが参加しました。
今回のネットワーク会は毎回の午後開催ではなく、
午前10時〜17時半までの拡大版での開催で、時間に余裕を持って
出席者間でのコミュニケーションを取る時間を作りました。
私もあるグループに参加して話をしましたが、
そのグループでは6名中3名が関西からの出席メンバーでした。
このように自分の貴重な休みの時間を潰し(土曜開催です)一日かけて、
出席してくれるメンバーの存在にも驚かされるのですが、
その場で議論したことはもっと興味深いものでした。
「結局我々は何を目指していけばよいのですかね?」
メンバーの一人がそう呟いたのがとても印象に残っています。
我々のグループには、私を含む3人が転職経験者で
他3人はある日本企業で入社時からほぼ購買一筋。
バイヤーの転職について話をしていました。
先ほどの発言はある大手日本企業から中堅企業への転職経験者の方の発言で、
購買だけでなく技術→購買という経験を持っていらっしゃる方です。
その方がおっしゃるに転職自体の抵抗感は少なくなってきたが、
じゃあバイヤーが企業経営者として抜擢されることは、まずない。
マネジメントの傍らとして調達責任者になることも難しいのでは?
ということでした。
本年度の購買部門アンケートの結果もそれを裏付けるものになっています。
調達責任者の代表的なプロファイルは
「50代、購買・調達部門の経験は5年未満の他部署からの異動者」です。
つまり落下傘なのです。
前にも書きましたが、バイヤー職のキャリアゴールがないのです。
前置きが長くなりましたが、
先般出版社の編集者さんと話をしていた時に、
「購買・調達職にキャリアゴールがないのが問題だ」という話を
私がしたところ、「それは設計者も同じ」という話を聞きました。
そう言えば多くの製造業の会社で技術者よりも
管理者出身の方がトップになる状況から考えても、その通りなのでしょう。
編集者さん曰く、
「こういう状況下で専門職者が向かう方向は二つだ」とのことでした。
一つは資格制度、二つ目は「ギルド」だと。
資格制度は設計者であれば技術士だと言います。
技術士という資格はあまり有名ではないが国家資格です。
ただ建築士のように業務資格になっていないため、
資格取得のメリットがあまりないようです。
一方、購買・調達専門職の資格制度はまだ途についた段階です。
社団法人日本能率協会がCPP(Certified Procurement Professional)という
資格制度を昨年立ち上げたばかりです。CPPの意義は大きいですが、
今後資格取得のメリットがなければ、プロフェッショナルバイヤーを支援し、
目標とする方向にはなれないかもしれません。
次の「ギルド」ですが、
ギルドとは「中世より近世にかけて西欧諸都市において
商工業者の間で結成された各種の職業別組合。
商人ギルド、手工業ギルド(同職ギルド)などに区分される。」
(Wikipediaより)とのことです。
編集者さんの話では私が立ち上げてきた
「購買ネットワーク会」は「正にギルドではないか」だそうです。
ギルドは職業別組合として次第に政治的な発言力を持つとともに、
多くの利権を獲得していましたが、
その排他性から近代革命の中で解体していきました。
本来のギルドのように圧力団体化することは避けなければなりませんが、
「同職の集団として切磋琢磨すると同時に社会的に何らかの影響力を持つ」
ことを志向することは必要だと私は考えています。
もし「ギルド」が目指す方向の一つの解であるのでしたら
「進化型ギルド」を作って行きたいと思う今日この頃です。
(野町 直弘)
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■ ☆今週のメッセージVol.2「妻は立派なバイヤー?」
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ある土曜日の妻の行動を、仕事目線でチェックしてみました。
朝6:00に生後3か月の娘と起床。
ミルクを飲ませ娘をあやした後、新聞の折込チラシを業種別に選別し、
おもむろにノートPCを立ち上げました。
何が始まるのか遠目にチェックしていると、
どうやら紙おむつとミルクの値段チェックのようです。
背後からPCの画面を見てびっくり。
何と、紙おむつとミルクの銘柄/ショップ別の価格推移と
平均価格がグラフになっています。
紙おむつに至っては、1枚当たりの価格推移まで。恐ろしい!
待てよ、これは「見積価格あるいは入札価格の評価と分析」
ではないでしょうか。
そしてGoogleカレンダーには、購入予定日が。。。
これは、「需要予測と点ロット発注」ではないでしょうか。
何だか面白くなってたので、その後もウォッチを続けました。
メモ帳に買い物予定を記入し、
“今日はこことここに行きたいのでよろしく”と。
どうやら「サプライヤ選定」も終了し、「購買実行」に移るようです。
2件のショップで購入後、近所の公園に娘と出かけ、お友達主婦の皆様と会話。
どこで何が安いとか、子供の育て方など話をしている。
これは、「情報交換とワークショップ」ではないでしょうか。
夜になり妻に話を聞いたところ、
ミルクの銘柄によっては、良く飲むものもあったり吐きやすかったり、
紙おむつは、かぶれやすいとかずれやすいとか、色々あるようです。
ショップの対応も、娘をだっこしていると、
レジや車まで商品を運んでくれたりするところもあるらしく、
まさに「商品とサプライヤのQDCS評価」に近いこともしているのこと。
今後は、「玉子などの食品もやろうかな」と言っていました。
まさに「カテゴリーの横展開」ですね。
コンサル的に言えば、「第2フェーズ」と言ったところでしょうか。
さて、ここで購買コンサルティングである私個人の購買行動を
振り返ってみると、何ら計画も立てずにいつも単なる衝動買いをしており、
日々お客様にアドバイスしていることを、
全く実践していないことに気付きました。
弊社の掲げている「戦略購買サイクル」に近いことを、
実生活で実施している妻に敗北感を感じた1日でした。
かなりこじ付けではありますが。
(石井 守)
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