第17回 バイヤーのためのポータルサイトco-buy.net

 バイヤーのためのポータルサイトco-buy.netを立ち上げました。 開設にあたっての『目的?道のり?今後』について皆様へお話していきたいと思います。
【立ち上げの目的】

 弊社は、企業の『購買活動についてプロセスの改革』や『IT化支援等のコンサルティング』『外部支出の最適化のサポート』『購買調達活動のアウトソーシング』など購買側に立った幅広いサービスを提供している購買・調達の支援をさせて頂いております。

 こうした購買業務の支援をさせていただく中で、非常に何処のサプライヤが良いのか、どんなITツールが良いのか、他の企業がどんなコスト削減策に取り組んでいるのか、など購買ご担当者の方が非常に多くの情報をほしがっていることに気がつきました。  しかし、その一方購買担当者向けの情報誌は少ないし、購買担当者が情報交換を行うようなセミナーや展示会もあまり無い状況なのです。

 B2Bの世界で、インターネットをベースとした電子カタログ、電子見積、リバースオークションといったITツールは非常に強力な武器になるのですが、それが普及し十分に購買業務の効率化・改善に役立てられているとはまだまだ言えない状況です。その原因としてユーザにとっての有益な情報や情報共有の場が不足しているためではないかと考えるのです。

 現在B2Cの世界では、多くの人がインターネットを使って、商品情報を手に入れたり、価格比較したり、実際に商品を購入したりしすることが簡単に行えます。何処から買えば商品が底値で買えるかは、kakaku.comのようなサイトを見れば、一目瞭然であり、かなり便利になったといえます。このような状況にいたるまでには、B2Cサイトの評価や表彰を雑誌や新聞社が盛んに行い、利用者にとって非常に情報が豊富であったことが貢献しているかと思います。

 B2Bの世界でインターネットを使った購買業務の効率化が積極的に進められる状況になるためにはどうしたらよいのか。そのようなことを志向される方に対して、有益な情報が整理された形で提供しよう。このことを出来る範囲で行っていきたい。この地道な活動から、インターネットをベースとした電子ツールがB2Bの業務に普及していくことに繋がるであろう。このような想いから、co-buy.netの立ち上げになったのです。

【立ち上げに向けて】

 サイトの立ち上げにあたり、コンテンツの考案、サイトのデザイン、サーバの立ち上げなど様々なタスクがありました。デザインは知人にお願いし、私自身WEB制作やサーバ管理の仕事をやっていた経験からサイトを立ち上げやページを制作することは然程問題はなかったのですが、コンテンツを揃えていくことが最大の課題だったといえます。

 最大の問題が、著作権。これらの観点を真面目に考慮すれば考慮するほど、掲載できるコンテンツが限られてしまい、現在のコンテンツは、よろず相談、フォーラム、ニュース、コラム、用語集になっています。

 個人的には、購買ご担当者様に役立つニュースの充実を図りたかったのですが、著作権の問題で個人でない法人が運営するサイトが、新聞社や雑誌社が運営するサイトの記事へリンクを張ることにも問題があり、いくつかの情報サイトへリンク許可を依頼しましたが、許可を頂くためにはそれなりのお金を支払わなければならず、現時点では新聞社や雑誌社が運営するサイトのニュース記事へco-buy.netから直接リンクをはることは断念せざるを得ない状況です。可能な限り、企業から直接発表されているページを探し出し、そちらにリンクを張ることで対応させて頂いております。

【皆様へ】

 皆様に申し上げたいことは、『是非とも活用してください。』という一言に尽きます。

 現在は予算も無く日々の業務の空き時間を使って出来る範囲で運営をしていますので、至らない点も多く改善を検討しているところですが、ささやかながら皆様の業務にお役に立てるようなサイトに成長させたいと思っています。要望、叱咤激励、運営にあたってのアイデア、ご協力の申し出、リンクやレポートの掲載依頼など、お気軽にご連絡ください。

 特に、リンクやレポート、ニュースの掲載依頼を歓迎します。情報が増えれば、利用する方が増えますし、利用する方が増えれば、サイトの影響力も大きくなります。そうなると、サイトに対する投資を検討することができます。投資が出来るようになれば、よりクオリティの高いコンテンツ、機能をご提供できるようになります。

 皆様から寄せられる情報が多くなればなるほど、皆様にとってより有益なサイトとなりますので、よろしくお願いします。


2004年3月
田中 亮